ペターにあるオランダ時代博物館

コロンボでは国立博物館とオランダ時代博物館が有名である。先日このオランダ時代博物館に行って来た。

P1200609オランダ時代博物館
ペター地区にあるオランダ時代博物館は、1658年~1796年のオランダ統治時代に政府庁舎として建設された。
オランダは当時ポルトガルが統治していたセイロンを奪い取り、その後、1795年イギリスに奪われるまでの約140年にわたりスリランカを統治した。
P1200612オランダ時代博物館入場料
オランダ時代博物館の入場料は、一般外国人旅行者がRs.500/-、スリランカンまたはレジデンスビザ保有者はRs.20/-、写真を撮るには別途Rs.250/-が要る。
人気のスポットと言うほででもないので、観光客は多くない。

P1200731壁にある表札看板
入口の壁に掛けられた表札には、 ダッチミュージアム(1658-1796年)と書かれている。
この建物は、オランダの支援で1977年1月31日に修復が始まり、1981年1月15日にオランダ時代博物館 (The DUTCH PERIOD MUSEUM) として公開された。

P1200613入口の壁絵
中に入ると、最初にこの壁絵が見える。中央は立体的な構造になっており、奥行きを感じる。
この場面は、オランダの使者がキャンディ王に拝謁を受けているところを表わしている。

P12006951階展示室
1階の展示室には、キャンディ王朝時代のダンス、装飾品、彫刻品、塗り物、武器などが展示されている。

しばらく見ていたら、「どこから来ました?」と言い寄って来る博物館関係者らしき人物。「日本です」と答えると、「入場券を見せてください」と。そして入場券を確認して、片隅を破って返してくれた。ところが、そのまま自然な流れで案内を始めた。(これには注意が必要・・・下の囲み記事を参照)

P1200723中庭はきれい
中庭は非常に良く手入れがされており、きれいに保たれている。
ここでメンテをしている人は5名、チケット販売員とガイド、オフィスに座っている館長のような人を含めて、8名ほどいる。
メンテの人が多過ぎるのでは、と心配する。
P12006972階展示室 
2階にはランプ、昔のスリランカおよび各都市の地図、家具などが展示されている。

この時もガイドは案内を続けているが、展示されている文字を読んでいるだけだった。「えー、あんた、本当にガイド?それだったら、少しぐらい説明してよ!」と言いたくなる。
その後、こちらが写真を何枚も時間をかけて取っているので、しびれを切らしたのか、そのガイドは「ここで、終わりです」と言った。
「あっそう?」って別れようとしたその時、突然「あの~、マネー」ってせびられた。「そうか、有料だったのか。ここの人に成りすましなのか知らないけど、これが目的だったんだね」と気が付いて、そのまま知らん顔をして去ろうと1階に降りたが、後を付けて来る。「仕方がないな、私はRs.20/-で入ったんだから」と思い、少し分けてあげようとRs.100/-を渡したらその場を去り、次の観光客に直ぐ声をかけていた。

館内で声をかけて来る関係者らしき人物は、チケットをチェックすることをきっかけに、ガイドでチップを得ようとしている。ガイドと言っても、ほとんど説明をすることはなく、展示物に書かれている説明を読んでいるだけだった。ガイドとしての必要な知識は皆無に等しい。
この程度のガイドなら、ない方がましで、ゆっくり見ることが出来る。
このような場合には、チケットを見せた後、”No thank you for the guide” (ガイドは要りません)と言って、断れば良い。
わずか、10分程度のガイドで、Rs.100/-として、一日Rs.4,000/-も稼いでいる。ぼろ儲けだろう!

P1200625オランダ海上帝国時代の植民地への航路
オランダ海上帝国時代にオランダが植民地支配していた各地が世界地図上に示されている。
スリランカからの主要な貿易輸出品は紅茶とスパイスだった。
現在も変わらず、紅茶とスパイスは輸出されているが、工業製品が75%を占めるのに対し、農産物は25%になっている。(スリランカ中央銀行「Annual Report 2012」より)

≪お奨め度:★★☆☆☆≫
総合コメント:時間に余裕があれば、ペター地区を見るついでに見るのもいいが、とりわけ、珍しいものがある分けでもないので、わざわざ時間を取る必要もない。
入場料:外国人旅行者Rs.500/-
カメラ撮影料:Rs.250/-
ロケーション:フォート駅からだと、フォート駅を背に右手のペター市場をめざし、2nd クロスストリートにて左に入る。そこから二つ目のプリンスストリートを左に曲がると建物が見える。
見学時間:約30分

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