サパ(Sapa)少数民族黒モン族のお家を訪れる

サパの街に出ると、多くの少数民族の人々が村から出て来て商売をしている。主に露店商で内職で作った刺繍製品などを販売しているが、それ以外にもガイドをしたりもしている。
それも小さい頃から始める子供もおり、普通のベトナム人との生活のレベルに大きな差を感じることが出来る。
小さいころから金儲けを覚える少数民族の子供

小さいころから金儲けを覚える少数民族の子供

教会周辺を歩いていると、幼い子供がお土産などを売り歩いているのを見かける。特に弟や妹を背負って、痛ましい姿で声をかけてくる。値段も50~100円程度のものである。
しかしながら、立てかけている看板には、「露店商からものを買わないで下さい。それらの製品の品質は非常に悪くサパのイメージを著しく落としています。買い物は正式なショップ、ストアから買うようして下さい」と。

現実の世界は良く分からないが、一生懸命伝統を守り続け、底辺での生活をしている少数民族の人が観光に貢献しているのに対し、ベトナム政府の方針や、保護がどこまでされているのか、気になるところである。

少数民族の村を訪れる

少数民族の村を訪れる

集落へのトレッキング方法について調べていたが、カットカットへ向かう途中、出合った少数民族の方にトレッキングのガイドをお願いした。明くる日約束の時間に待合せの場所(大教会)に行き、黒モン族の集落へ向け出発した。
ガイドは31歳の女性で、16際に結婚して14最になる長女と11歳の長男がいる。中学校を出て高校に進みたかったが家の事情で家業である農業を手伝いながら、観光業として手工芸品を販売したり、ガイドをしたりすることを始めたそうである。英語や他の言語も外国人観光客から覚えたと言い、生活のためその努力は我々の想像を超えている。

段々畑を見ながらのトレッキング

段々畑を見ながらのトレッキング

時期的には冬、雨が時折り降る曇り空で、景色はイマイチだったが、季節によって色とりどりに変化するので、別の季節にも訪れてみたい。

少数民族の家を訪問

少数民族の家を訪問

やがて、少数民族の家に到着。
家に入ると土間があるだけの単純な平屋構造だった。家の中には電灯がひとつ、テレビは置いてあった。ガス・水道などはなく、火を起こして山の水を使い炊事をする。
私はどのような料理を作るのか興味もあって、レストランでの食事を止め、手料理を味わうことにした。
トマト、豆腐、じゃが芋、野菜などを近くのストアで買って帰り、自宅で調理してくれた。味付けは素朴だが、なかなかいける。
家の壁は隙間だらけで、当日は少し寒いくらい。家族一家は火の回りに集り団らん。

現代の世界にこのように素朴な生活をしている人々がいることと言うギャップが信じられないくだいだった。
彼らは、それを不服とせず、何かの楽しみがあるのか。都会でもっと現代的な生活を好まないのか、いろいろと聞いてみた。
その答えは得られなかったが、それが彼らの民族・伝統を守ろうとする自然な感覚のような気がした。

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