クレジットカードを賢く使おう!

海外旅行にクレジットカードは非常に役立つ。ショッピングやホテル、レストランでの支払にクレジットカードを使用すれば持ち歩く現金を少なく出来るので安全である。しかしながら、クレジットカードにはそれ以外にも役立つことがある。自動付帯の海外旅行保険や、ATMから現地通貨を手に入れる海外キャッシングである。

その1. 海外キャッシングなら交換レートが良い

海外旅行に出かける時、いくら日本円をもって行けばいいか悩むところ。多額であれば無くしたり、盗難に遭ったりと不安がつのる。支払を出来るだけクレジットカードでしようとしても、クレジットカードが使えなかったり、またカード使用時高い手数料を取られたりする場合もあるので、現地通貨を有利なレートで入手したいところ。

海外旅行で、現地通貨を手に入れるには、下記の方法がある。

1. 銀行、両替商などで日本円を現地通貨に交換する
2.海外ATMで自分の銀行口座から現地通貨を引き出す
3.海外ATMでクレジットカードのキャッシング機能を使い現地通貨を引き出す

1.は、日本国内をはじめ、海外でも空港などでは一般にレートが悪い。また、市中の銀行でもは3~5%の手数料を取るところが多い。一方、日本人旅行者が多い観光地では、レートの良い両替商もあるが、この場合でも2~3%程度の手数料である。

2.は、日本国内銀行の発行するインターナショナルキャッシュサービス機能付きキャッシュカードで、海外ATMから自分の銀行口座の預金を現地通貨として引き出す方法である。この場合、4%程度の手数料とATM使用料(210円)がかかる。

3.は、クレジットカードの海外キャッシング機能を使い、海外ATMから現地通貨を引出す方法である。この場合の手数料として、年18~19%の利子とATM使用料(210円)がかかる。しかしながら、この利子は日割り計算されるので、短期間で返済すれば非常に少額となる。例えば年利18%の場合、5日後に一括で返済すれば0.25%(0.18÷365×5)となる。

この時、海外キャッシング時の返済方法は通常「リボ払い」となっているので、「一括払い」へ変更する必要がある。これには、窓口に電話をかけ、利子を含めた返済金額を聞かなければならない。短期間の旅行なら日本へ帰ってからでも大丈夫だが、早く返済するには日本への国際電話をすることになる。だが、これにはスカイプを利用することで、通話料を非常に安く出来る。スカイプなら世界中どこからでも、日本国内固定電話への通話料は、接続料9.9円+1分3.22円でかけられる。そして、最後に、返済金額を指定された銀行へ振込をすれば完了。全てを含めた手数料を計算しても1%以下となる。

海外キャッシングの実例(タイで20,000THBをATMでキャッシング)

10/24 プーケットのATMにて現地通貨20,000THBを引出し。(P-Oneカードを利用)
10/26 電話にて一括払いの金額を聞き52,505円を指定銀行に振込む。(新生銀行から振込)

この時のP-Oneカードからの明細では、20,000THBに対し
1.利用金額:52,270円(タイバーツに対して2.61円)
2.利子:52,270×0.0595×3/365=25.5円(通常17.95%のところキャンペーンで5.95%だった)
3.ATM使用料:210円
であった。
別に電話代:9分51秒通話で42.1円(スカイプによる通話)がかかり、合計:52,547.6円となった。
(新生銀行の振込手数料は無料)

レートの計算
基準レート:52270÷20000=2.6135円/THB
電話料を含めたレート:52547.6÷20,000=2.627円/THB
手数料の計算:52547.6/52270-1=0.0053
したがって、手数料は0.53%となった。利子が17.95%としても0.63%である。

私の場合、主にP-Oneカード、楽天カードにて海外キャッシングを活用している。
スカイプの詳細は、海外で携帯電話をかしこく使うには を参照。

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その2. 海外旅行保険が付帯される

クレジットカードには海外旅行保険が付帯されているものがある。ただし、自動付帯と利用付帯があり、後者は旅行費の一部をカードで支払う必要がある。

また、一般の海外旅行保険とクレジットカード付帯保険との違いが気になるが、クレジットカード付帯保険では、疾病死亡がカバーされていない。これは旅先で病気にかかりそれが原因で死亡した場合に支払われる保険金である。これが適用されるケースとしては、食中毒になったり伝染病などに感染して死亡した場合などである。しかし、このようなまれな状況に備えるための保険と言う意味では、海外旅行保険にも加入しておきたい。

また、この海外旅行保険が付帯されたカードを複数枚持っていた場合、保険金額は合計金額になるのだろうか。答えは、死亡・後遺障害保険金は加算されないが、他の保険金額は加算される。死亡・後遺障害保険は、補償される保険金の最高金額が適用される。

この海外旅行保険が付帯された年会費永久無料のクレジットカードがある。
年会費無料のクレジットカード比較: 海外旅行保険が付帯された年会費無料のクレジットカード

クレジットカード付帯保険と海外旅行保険の比較
カード付帯保険海外旅行保険
死亡・後遺障害1,000~5,000万円1,000万円~
治療・救援費用 1,000万円~
疾病死亡 1,000万円~
治療費用100~200万円 
疾病治療費用100~200万円 
賠償責任2,000~3,000万円1,000万円~
携行品損害20~50万円300万円~
救援者費用200万円 
テロ対策費用 10万円~
航空機寄託手荷物遅延等費用 10万円~
弁護士費用 100万円~
保険料年会費による
(年会費無料もある)
行き先・日数による
(数千円程度)

私の場合、P-Oneカード<G>(年会費3,150)、楽天カード(年会費無料)、イオンカード(年会費無料)を保有しており、あわせて、死亡・後遺障害3,000万円、治療費用600万円、疾病治療費用500万円、賠償責任7,000万円、携行品損害70万円、救援者費用500万円が付帯されている。
ただし、楽天カードは利用付帯なので、旅行出発日にJRの駅で乗車券をカードで購入することにしている。(みどりの券売機にてクレジットカードを使用し、領収書を受取る)

その3. 海外での支払いをお得に

クレジットカード利用はポイントがついたり、請求時割引などの特典があり、これらの特典を利用することで、有利な支払が出来ることになる。ただし、海外での支払で注意したいのは、店によっては請求金額が既に日本円になっている場合がある。レシートを見ると分かるが銀行の設定したレートで現地通貨が日本円に換算され決済されている場合で、これは、その銀行でのレートで日本円を両替をしたことと同じである。

両替レートとしては4%程度になっており、通常クレジットカード会社が海外通貨にかける手数料は1.5~2%なので、その倍のレートになっている。例えば1万円相当の買物では200円の手数料が400円になっていることになる。ホテルの宿泊費などの支払では、その差額は結構大きい。

これを現地通貨で支払たいと店舗に言っても、クレジットカード決済を引受ける銀行側の処理なので仕方がない。私の良くやる方法は、一度小額での支払いを行ってみて、支払伝票を確認してみる。現地通貨で記載されておれば大丈夫。そうでなければ、クレジットカードの使用をやめ、現地通貨で支払うことにする。

私の場合、価格.comが発行運営するカードで還元率が1.75%(一般的なクレジットカードの3倍以上の還元率!)と高い レックスカード を使っている。

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