スリランカの個人旅行に役立つ情報をまとめて紹介。基本情報、ビザ申請(2019/08/01:変更あり)、格安航空券、ホテル予約、国内移動手段(長距離バス、鉄道など)、市内交通機関(スリーウィラー、バス、タクシーなど)、空港から市内までのアクセス、安全・衛生・慣習、言語(言葉)、携行品など、最新の情報を掲載しています。
スリランカについて知る
国 名 | スリランカ民主社会主義共和国 (Democratic Socialist Republic of Sri Lanka) |
面 積 | 6万5,607平方キロメートル(北海道の約0.8倍) |
人 口 | 2,167万人 (2018年スリランカ中央銀行アニュアルレポート) |
首 都 | スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ |
民 族 | シンハラ人(72.9%),タミル人(18.0%),スリランカ・ムーア人(8.0%)一部地域を除く) |
公用語 | 公用語(シンハラ語,タミル語),連結語(英語) |
宗 教 | 仏教徒(70.2%),ヒンドゥ教徒(12.6%),イスラム教徒(9.7%),ローマン・カトリック教徒(6.1%)(2012年センサス) |
時 差 | 日本との時差は -3時間30分 (日本が12時のとき、コロンボでは8時30分) |
通 貨 | ルピー (LKR) 1LKR≒0.5984円、10,000円で16,712LKR(2019/09/15時点) |
ビ サ | 観光は30日間滞在/2回入国、商用は30日間滞在/数次回入国、通過は7日間滞在/1回入国がビザ申請により許可される。 ビザ申請は、インターネットで行うETA(Electronic Travel Authorization)申請の他、駐日スリランカ大使館、指定旅行代理店等経由で行うことが出来る。 2019/09/11:下記の内容を変更追記。 (パスポートの残存有効期間が6ヵ月以上、往路の航空券、滞在期間に応じた十分な滞在費用が要件) |
政治体制 | 共和制 |
経済情勢 | 2009年の内戦終結以降、復興需要や経済活動の活性化が順調で2012年に過去最高となる9.1%の経済成長を達成した後は、2015年は4.8%,2016年4.4%,2017年3.1%と推移している。 一方、海外観光客数は2010年に約65万人から増加傾向にあり2012年には100万人を突破。その後も順調に推移し2016年に200万人を突破、2017年は211万人を超え過去最高となった。 |
お役立ちリンク | 日本貿易振興機構(ジェトロ):https://www.jetro.go.jp/world/asia/lk/ 在スリランカ日本大使館 : http://www.lk.emb-japan.go.jp/indexjp.html |
スリランカへの格安航空券を探そう
スリランカへのアクセスは、飛行機を利用する。航空券には、一般航空会社のPEX航空券、格安航空券の他、LCCの航空券がある。
PEX航空券、格安航空券から探す
一般航空会社の航空券はPEX航空券と格安航空券があり、PEX航空券は、それぞれの航空会社の予約サイトか、航空券予約サイトでオンラインで購入が出来る。
これに対し、格安航空券は、旅行業者がパッケージツアー用に仕入れた航空券を単体で販売するもので、利用者は旅行代理店を通じて購入することになる。
PEX航空券
航空会社が直接販売を行う正規割引運賃(PEX運賃)形態での航空券。これは、航空会社のWEBサイトでの直接購入か、航空券予約サイトで購入が可能である。
格安航空券
もともと、旅行業者がパッケージツアーなどを企画する際に適用される運賃形態の航空券であるが、航空券のみの販売も行われている。したがって、利用者は航空会社からでなく、旅行業者から購入することになる。
航空券予約についての詳細を、下記リンクにて説明していますのでご覧下さい。
航空券Webサービスで最安値を調べる
一般の航空券予約サイトではPEX航空券を販売しており、格安航空券はオンラインで購入できないので、最安値のフライトを見つけることは難しい。
これら全てのPEX航空券と格安航空券を同時に調べるには、航空券検索システムを利用する方法がある。下記にそのシステムを使った航空券検索を紹介する。
ここで使用しているのは、エイビーロード社が提供している航空券Webサービスである。この航空券Webサービスでは旅行代理店が扱う格安航空券はもちろんのこと、PEX航空券や、一部のLCC航空券も表示される。 (旅行会社の扱いによる)
下記に、東京からコロンボへの格安航空券の最安値リストを示している。(関空出発の場合、
出発地を大阪に変更して検索ボタンを押す)
表示されている金額は販売期間の最安値を示しており、出発日や帰国日等によって異なる。希望日の金額を見るには、各項目をクリックするとカレンダーにて料金表示される。
希望する日程で、最安値を見つけたときには、座席数が限られているので、早い目の予約をオススメする。
また、表示金額にはチケット代金と手数料のみで、燃油サーチャージや空港税などの諸税が含まれていない。したがって、空席照会と合わせて最終金額を問合せする必要がある。(WEBからオンラインで問合せするか、電話で照会できる)
LCC航空券から探す
一方、日本からスリランカへダイレクトに飛ぶLCCはないので、途中の都市を経由して行くことになる。LCCで行くには、次の方法がある。
- タイ・バンコク経由でコロンボへ(タイ・ライオン・エア)
- マレーシア・クアラルンプール経由でコロンボへ(エア・アジア)
バンコク経由で行く方法
バンコク経由の場合、タイ・ライオンエアが利用出来る。
タイ・ライオンエアーでは、乗継便(Connectiong Flight:接続便とも言う)を利用出来るが、成田発の場合、バンコク(DMK)とクアラルンプール(KUL)の2回乗継が必要となるので、バンコクのみ1回の乗継でのフライトを調べた。この場合、バンコクにて降機・宿泊後、翌日のフライトに搭乗することになる。
一方、関空発の場合、往路は乗継便はなく、復路は2回の乗継となるため、往路復路とも、バンコクで降機・宿泊して翌日のフライトに搭乗することにした。
タイ・ライオンエアでは、乗継便(Connectiong Flight:接続便とも言う) を予約することが出来る。(ライオン・コネクト)
この乗継便のメリットは、航空券がひとつになり、出発地の空港カウンターで最終目的地までの複数区間の搭乗手続きを一括して行ってくれ、預けた託手荷物も乗継空港で預け直す必要がなく最終目的地で受取ることが出来ること。(スルーチェックインサービスと言う)
また、フライトの遅延や、キャンセルにより乗継が出来なかった場合、航空会社が次の利用可能な便で無料で再予約してくれる。
乗継便の予約は、WEBサイトから、ひとつ(1回)の予約にて行うことが必要で、画面上に、飛行機の数と乗継回数(例えば、1Stopとか2Stopsとか)が表示される。
次に東京からバンコク経由コロンボ行きのフライト予約の例を示す。(往路2019/10/01、復路2019/10/28のフライトを例とする)
- Tue, 01 Oct 2019東京・成田 (NRT) To バンコク(ドンムアン) (DMK)
10:40 Narita Airport
15:15 Don Mueang Airport06h 35m Non Stop Flight SL 301
Promo 17,540円+委託手荷物(20kgなら約3,400円) 合計20,940円 - Wed, 02 Oct 2019バンコク(ドンムアン) (DMK) To コロンボ (CMB)
07:55 Don Mueang Airport
10:45 Bandaranaike Airport03h 50m 直行便 Flight: SL 230
Promo 2,960THB(約10,360円)+委託手荷物(20kgなら約2,700円) 合計:約13,060円 - Mon, 28 Oct
2019コロンボ (CMB) To 東京・成田 (NRT)09:30 Colombo Airport
14:45 Don Mueang Airport
04h 15m Flight: SL 23101:00 Don Mueang Airport +1 day
09:10 Narita Airport +1 day
06h 10m Flight SL 30020h 40m 乗継便(1ストップ)
Promo 23,550円+委託手荷物(20kgなら約6,100円) 合計 29,650円成田-コロンボ往復計:63,650円(委託手荷物20kg含む)
次に、関空からバンコク経由コロンボ行きのフライト予約の例を示す。(往路2019/10/01、復路2019/10/28のフライトを例とする)
- Tue, 01 Oct 2019大阪 – 関西 (KIX) To バンコク(ドンムアン) (DMK)
15:00 Kansai International Airport
19:05 Don Mueang Airport06h 05m 直行便 Flight: SL 305
Promo 16,570円+委託手荷物(20kgなら約3,400円) 合計 19,970円 - Wed, 02 Oct 2019バンコク(ドンムアン) (DMK) To コロンボ (CMB)
07:55 Don Mueang Airport
10:45 Bandaranaike Airport03h 50m 直行便 Flight: SL 230
Promo 2,960THB(約10,360円)+委託手荷物(20kgなら約2,700円) 合計:約13,060円 - Mon, 28 Oct
2019コロンボ (CMB) To バンコク(ドンムアン) (DMK)09:30 Colombo Airport
14:45 Don Mueang Airport04h 15m 直行便 Flight: SL 231
Promo 3,000THB(約10,500円)+委託手荷物(20kgなら約2,700円) 合計:約13,200円 - Tue, 29 Oct
2019バンコク(ドンムアン) (DMK) To 大阪 – 関西 (KIX)05:05 Don Mueang Airport
12:30 Kansai International Airport05h 25m 直行便 Flight: SL 304
Promo 15,000円+委託手荷物(20kgなら約3,400円) 合計 18,400円関空-コロンボ往復計:64,630円 (委託手荷物20kg含む)
フライト検索、予約は、下記タイ・ライオンエアの公式サイトで・・・
クアラルンプール経由で行く方法
エアーアジアを利用して、クアラルンプール経由でコロンボへ行くには、下記のフライト選択となる。
関空 – コロンボ間 往路 約27,000円、復路 約28,000円
羽田 – コロンボ間 往路 約28,000円、復路 約30,000円
例えば、委託手荷物20kgまで6,400円、機内食525円(1食)、座席指定2,388円などが必要。セットになったバリューパックもある(8,150円)
これを含むと、関空-コロンボ往復で約71,400円、羽田 – コロンボ往復で約75,000円となる。委託手荷物のみ追加も可能である(機内食、座席指定なし)。
なお、メール会員登録をしておくと搭乗区間・時期が限定されたプロモーション価格をキャッチすることが出来るので利用するのも良い。座席数に限りがあるため早い目の予約がポイント。
エアーアジアについての詳細を、下記リンクにて説明していますので、ご覧下さい。
スリランカのホテルを探す
スリランカの宿泊には、一般的なホテルとトラベルロッジ、ゲストハウスに大別される。
まず、ホテルとしては、大手のホテルチェーン店から、リゾートホテル、コロニアルスタイルのホテルなどがある。料金は高めの設定であるが、サービスや設備が充実している。
一方、トラベルロッジは、旅行者用に作られた宿で、宿泊以外にレストランを併設し、食事だけでも楽しめるようになっている。料金もリーズナブルで、ロケーションも観光地近辺に位置しており、観光に便利である。
最後に、ゲストハウスであるが、地元スリランカ人の家族経営する宿で、個人宅内の1部屋や敷地内にゲスト用建物を建て、客室として提供している場合がある。
部屋にはエアコン 、バス・トイレが装備されているのが一般で、料金も安い。食事は朝食のみ提供されるケースが多い。
いずれを選ぶかは、宿泊者の希望と予算によるが、一般的にはロケーションが良いところは料金が高めなので、同じ予算でロケーションを優先するならトラベルロッジを、ロケーションが悪くても快適さで選ぶなら郊外の中高級ホテルとなる。
ホテルに無料送迎が付いている場合や、ドライバー付きレンタカーを利用する場合は、ロケーションは問題ない場合がある。
ホテル予約についての詳細を、下記リンクにて説明していますので、ご覧下さい。
スリランカのお得なホテルをホテル検索サイトで探そう。
Booking.com国内移動に便利な鉄道と長距離バス
スリランカは小さな島なので、飛行機での移動は空港へのアクセスや航空便の運行頻度を考えると逆に効率が悪い。
したがって、スリランカの国内移動手段としては、鉄道、長距離バス、またはチャーターカーをおすすめする。
鉄道
スリランカ全土をカバーする鉄道は全て国有であり、植民地時代に敷設されたものがベースとなっている。
路線は、コロンボ・フォート駅を起点に国内各地へ放射線状に伸びているが、コロンボが中心となっているため、地方都市間の移動には不便なことが多い。
コロンボからキャンディへなどの主要都市へは、ノンストップ急行(インター・シティ・エクスプレス)を運行しており快適に移動できる。
予約は駅の窓口で可能。出発の10日前から販売している。車両は1等から3等まである。ただし近郊を走る列車には1等はなく、2等と3等のみ。
コロンボフォートからキャンディ行き列車の利用
コロンボからキャンディへはバスでも行けるが、列車の旅がオススメ。山間を通って行く鉄道は景色を楽しめるのが良い。
列車のチケットは、1~3等まであり、1、2等が座席指定であり、2等は1等に比べ車両は古くてエアコンがない。
座席指定は駅の窓口で購入する必要がある。人気の路線は売り切れるので、早い目に予約するのが良い。
料金は、コロンボ-キャンディ(約120km)で、1等500Rs(約400円)、2等190Rs(約150円)、3等105Rs(約85円)である。
予約は、1等か、2等の座席指定を取るのがベター。3等は混雑していることが多く、列車の扉は開放して走るので通路に立っていると危険だ。(荷物にも注意が必要)
コロンボ-キャンディ間を列車で移動した時の様子を下記リンクに紹介しています。
コロンボフォートからジャフナ行き列車の利用
25年間にわたる内戦で破壊され不通となっていたコロンボフォート-ジャフナの鉄道が修復され開通したのは2015年。翌年早速この鉄道を利用してコロンボフォート駅発20:30、ジャフナ明朝5:00着の列車に乗った。
コロンボ-ジャフナ間を夜行列車で移動した時の様子を下記リンクに紹介しています。
コロンボフォートからトリンコマリー、バッチカロア行き寝台列車の利用
スリランカの東海岸はきれいな海で知られている。中でもトリンコマリーやバッチカロアなどは内戦後、観光開発も進み人気のスポットとなっている。コロンボから東海岸へは、寝台列車に乗って気軽に行ける。
コロンボ21:30発の寝台列車がトリンコマリーに到着。
長距離バス
スリランカでは、島全域をカバーするバスでのアクセスがとても便利である。鉄道ではアクセスが限られるところでも、バスなら島の隅々までアクセスが可能である。また、近年の高速道路の整備に伴い、ますますその存在価値が増している。
バスの種類
スリランカのバスには、国営バスと民間バスがある。国営バスはSLTB(Sri Lanka Transport Board)と呼ばれ、赤い車体が特徴。一方で、私営バスは白い車体にブルーのラインが特徴なのでひと目で分るようになっている。
両者ともエアコン無しの大型バスを使用しており、運賃などもほぼ同じで大きな違いは無い。
違いと言えば、国営バスの方が、公共交通機関としての役割があるため、地方での特に交通の便が悪いエリアでも運行しているのに対し、私営バスは、利益優先のため、都市部の長距離運行や市内の路線バスなど乗客の多いエリアを運行している。また、一般的に、国営バスのドライバーの方が運転も丁寧である。
国営バスの車体は赤色。スリランカの地方でも多く見られる。
私営バスの車体は白地にブルーのラインが特徴。
小規模のバス会社か、個人が所有するバスが国の組織NTC(National Transport Commissions:全国運輸委員会)の管理の下、運行している。
一方、マイクロバスを使ったインターシティバスがあり、エアコン付きで快速で便利。主要な都市間を結び、路線バスのように途中で停車することがないので所要時間は短い。(料金は大型バスに比べやや高め)
インターシティバスは主要都市を結ぶバス。路線バスのようにバス停での停車がないので速い。
インターシティバスで気を付けたいのは、荷物を格納するスペースがないため、スーツケースなど大きな荷物があると、ひとつの座席を占有するので、1人分の運賃を支払う必要がある。(バックパックなど自分の膝に載せる場合は問題ない)
バスの安全性
スリランカでのバスでの旅行は、他の国と比べて同等のレベル(安全)と考えて良い。スリランカでは道路状況や交通マナーも悪く、交通事故が多く発生しているが、外国人旅行社がバスに乗って事故に遭遇することはかなりまれである。
バスの運転については、特に私営バス運転手の場合、歩合制で多くの客を乗せたいがため、信号無視、スピード違反、ムリな追越しなどは日常茶飯事。時に警察に捕まったり、衝突事故さえ起こしたりすることも多い。
白い私営バスと赤い国営バスが追越しの最中に接触事故を起こしたところ。
一方、バス乗車時だけでなく、道路を歩く時にも十分注意が必要で、常に歩道か、歩道が無い場合、道路の右側を歩くこと。そして、道路を横断する場合は、必ず横断歩道を渡ることがリスクを低減するために必要である。
長距離バスでは、舗装、未舗装に関わらず、運転手がスピードを出して走るのは一般的で、ノーマルバスやセミラグジュアリーバスのようにエアコンが無いバスでは、ドア、窓が開放となっているので、ほこりがすごく、乗り心地も悪い。出来れば、インターシティバス、ラグジュアリーバス、スーパーラグジュアリーバスなどのエアコンの効いたタイプのバス利用がオススメである。
バスの乗り方
長距離バスは、バスターミナルから出発するので、座席を確保するため、バスターミナルから乗るのがベター。途中で乗った場合、満席で座れないこともあり、混雑の中立って乗車し、席が空くのを待たざるを得ない場合もある。
バスターミナルは町の中心部にあるが、大きな都市には複数のバスターミナルがある。行き先によってターミナルが違うので、事前に確認しておく方が安心である。
バスステーションからの発車時刻はほぼ正確に出るので、早めに行き、座席を確保しておくのが望ましい。
混雑する主要な路線では頻繁に運行しており、満席の場合や、座席が確保出来ない場合は次の便を待つ方が良い。
バスのチケットはバスに乗ってから車掌が販売している。釣銭が切れていることが多いので、大きなお札での支払いは避け、つり銭の要らないようにするか、細かいお金での支払いが望ましい。
国営バスの運行ルート
スリランカの国営バス(SLTB)の運行ルートと予約については、下記サイトを参照下さい、
私営バスの運賃クラス
私営バスはNTCにより、4つの運賃クラスに分類されている。
Normal(ノーマル)
フロントガラスの上に、黄色と赤色でルート番号とルート名が記された表示板があるバス。ルート名は、シンハラ語、タミル語、英語で書かれている。
このバスは、高速道路以外のすべてのバス路線で運行されてており、ほとんど全てのバス停に停車する。
運賃は最も安い。ただし、エアコンは無く、座席の幅や足元スペースも狭い。
一般に混雑することが多く、乗車する場合、運転中もドアが閉まらないので注意が必要。
Semi luxury(セミ・ラグジュアリー)
フロントガラスの上に青色と白色でルート番号とルート名が記された表示板があるバス。 ルート名は、シンハラ語、タミル語、英語で書かれている。
このクラスのバスにもエアコンは無いが、座席はノーマルクラスよりも、若干広い。窓にカーテンが付いていることがある。
このバスは長距離路線でのみ運行されており、主要バス停にのみ停車するため、ノーマルバスよりも速い。
運賃はノーマルの1.5倍ほどだが、エアコンは無い。
乗車する場合、運転中もドアが閉まらないので注意が必要。
Luxury(ラグジュアリー)
フロントガラスの上に、緑色と白色でルート番号とルート名が記された表示板があるバス。ルート名は、シンハラ語、タミル語、英語で書かれている。
バスにはエアコンがあり、また座席指定となっている。(一部のドライバーは座席数以上の乗客を乗せることがあるが違法)
ノーマル、セミラグジュアリーと比べ高速運行をしており、主要都市でのみ停車する。途中下車をする場合、乗車を拒否されるか、あるいは、最終目的地まで支払うように要求されることが多い。
Super Luxury(スーパー・ラグジュアリー)
フロントガラス上部に紫色のネームボード(表示板)で識別出来るが、ルート番号は無いが、ルート名がシンハラ語、タミル語、英語で表記されている。
スーパーラグジュアリーバスは、コロンボを起点として高速道路を経由した長距離ルートに限って運行されている。バスにはエアコンが付いており、座席と足元スペースに十分な広さがあり、快適である。
私が乗車したバスは、ルート番号も無く、ルート名もシンハラ語とタミル語のみで書かれており、英語表記は無かった。
スーパーラグジュアリーバスは、観光で長距離を移動する場合にも快適に利用出来る。下記のWEBサイトで運行ルートを確認したり、予約することも可能。
ただし、予約などには連絡用にローカルの電話番号が必要となるので、海外SIMカードを入手しておいた方がベター。途中乗車する場合などで言葉が通じない時でも、廻りの人に代わってもらって待合わせ場所を知ることが出来る。
私営バスの時刻表、運賃、路線図、予約などについて詳細は、下記公式サイトを参照下さい。
スリランカの長距離バス搭乗記
体験1:ポロンナルワからアヌラダプラまで国営バスに乗る
ポロンナルワバスターミナルの75番からアヌラダプラ行きバスが出ている。インターシティはないので、普通の路線バスに乗る。
バスは大型バスで、ノンエアコンで途中のバス停に停まりながら行くので結構な時間はかかる。ただし値段は安い。アヌラダプラまで143ルピー(約110円)で約3時間半。
体験2:アヌラダプラからキャンディ行きのインターシティバスに乗る
アヌラダプラからキャンディに行くのに、コロンボ行きの鉄道はキャンディを通らないのでバスを利用することにした。
キャンディ行きインターシティバスの発着は、旧市街にある旧バスターミナルからで、30分毎に出ている。料金は340ルピー(約260円)で約3時間半の乗車。
インターシティの場合、荷物スペースがなく通路も狭いのでスーツケースは床に置けず、座席を占有することになる。そのため、1人分の乗車券を追加で支払うよう要求された。
体験3:マウントラビーニアからゴールまでインターシティバスに乗る
インターシティバスはエアコン付きでしかも途中のバス停には停車しないので、快適で早く着くのが良い。コロンボ発ゴール行きのインターシティバスを途中のマウントラビーニアで捉まえることが出来るかが心配だったが、幸運にも座席が空いていた。
体験4:キャンディからヌワラエリヤまでインターシティバスに乗る
キャンディからあの紅茶栽培でお馴染みのヌワラエリアへは、鉄道もあるが、キャンディからは乗換えがあり、非常に不便なのでバスで向かうことにした。しかも、インターシティバスならエアコン付きなので快適だ。
体験5:ティッサマハーラーマからエッラまで路線バスに乗る
ティッサマハーラーマは、ヤーラ国立公園のサファリツアーの拠点。ヤーラ国立公園のサファリツアーに行ってエッラへ移動しようと考え、バスを探した。
ティッサマハーラーマバスステーションで調べると、朝7:15のローカルバスがあるので、これに乗った。途中から、山間部に入ると景色は緑一色、風は涼しくなり、心地良かった。
ティッサマハーラーマからエッラまで約100km、3時間でRs.177/= (約160円)。
チャーターカー
1日単位で契約出来るチャーターカーがある。タクシーのようなもので、ガソリン代込みの料金で、好きな場所とルートを指定出来る。もちろん1台当たりの料金なので、ワンボックスなら4~5人乗っても料金は同じで、一人当たりの金額は安くなる。
1日当たり料金は ガソリン代込みで、5,000ルピー程度である。近距離移動や、半日単位であれば、更に交渉が可能である。
観光地を数箇所を巡りながら、次の宿泊地まで移動する時に使うことも出来るので、観光しながら移動することが出来、効率的に廻れる。ドライバーが宿泊することも可能である。
初めての場合や、観光地を効率よく廻りたい場合には、このサービスは便利に使えるのでオススメである。WEBサイトで直接申込めば、移動手段としては、現地ツアーや旅行会社より数段コストパフォーマンスが良い。
参考までにドライバー付きレンタカー(チャーターカー)の車種別価格表について、マルキーレンタカー(Malkey Rent A Car)会社の例を下記リンクに示す。
市内交通機関を乗りこなそう
路線バス
コロンボ市内や近郊をはじめ、各都市では、多くの路線バスが運行している。料金は12ルピー(約9円)から距離により上がるが最大で50ルピー(約38円)ほど。
目的地へ向かうバスを見つけて乗れば、安くて便利な乗り物である。
エアコンはなくドアも開けっ放しなので、最初は少々不安だが、乗車後は、直ぐに座席に座るか、手摺り・つり革などをしっかり掴んで身の安全を確保すれば大丈夫である。
車内は皆マナーを守っている。子供やお年寄りには席を譲ったりすることも多い。
バスの路線を見つけて目的地に行くには?
乗ろうとするバスが目的地に行くかどうかは、地図などで方向を見て、乗る前に車掌に確認すると良いが、Google Mapでも簡単に調べられる。
スマホなどでGoogleマップを開き、[経路]をクリックすると[目的地を入力]と交通手段が[車]、[バス]、[徒歩]、などが表示されるので、目的地を入力、または地図上で指定し、バスを選択する。
すると、画面上の地図にそのルートが近くのバス停、バスルート番号とともに表示される。それにしたがってバスに乗ると、目的地まで無事到着出来る。
バスの乗り方と安全な乗車について
切符は乗車してから、バスの車掌に行き先を告げ料金を支払う。市内なら10~20ルピーほどなので、20ルピーも出せばお釣りがある。大きな紙幣はお釣りが無い場合があるので、小額の紙幣、またはコインを用意しておいた方がベター。
基本的に後ろ乗り前降りであるが、地元の人は気にせずどこからでも乗ってくる。しかしながら、安全上は、ドライバーから見える前方のドアから降りるほうが良い。
スリランカでよく発生する事故に、バス昇降口付近で乗車していてバスから振落とされたり、道路上の障害物に衝突したりすることがある。このような危険な乗り方は避けること。
乗合いバスでのスリも多い。特に、混雑した社内にはカバンを体の前にしっかり持ち、ポケットなどにも貴重品を入れないよう注意することが必要がある。
その1)
バスに乗り合わせた米国の若者が、降車場所を聞いてきたので話していたところ、バス内で2,500米ドル(約270,000円)を掏られたと言っていた。(かなり怒っていた)
その2)
知合いの日本人が路線バスに乗っていたとき、半ズボンのポケットに入れていた財布を盗まれた。ポケットはマチ付きでナイフで切られたそうだ。
バスに乗り降りする際にも細心の注意が必要。バス運転手は、乗客が1人だけの場合、バスを完全に停止させない場合がある。ドアは開いているので、単に速度を下げるだけで現地の人は乗降するのに慣れているが、旅行者や高齢者などは転倒するリスクが高い。出来れば、乗り降りる時は、前方ドアからにして、運転手に停車を要求するのが安全である。
搭乗記:路線バスに乗ってコロンボ街歩き
コロンボに来て初めてローカルバスに乗ってみた。荒っぽい運転で、ドアも開きっぱなしのバスなので大丈夫かなと思いながら・・・。でも乗ってみると意外に便利だと気が付いた。
スリーウィラー
スリランカ全土で見かける庶民の足がスリーウィーラー、東南アジアで言うトゥクトゥクである。
3輪オートバイと言った造りでドアはなく、乗り心地も良くないが、街のあちこちを流しており、手を上げると止まってくれる。市内の移動や、近距離の移動には十分活用できる。
コロンボではメーター制のスリーウィーラーが走っているが、多くの場合、料金は交渉制で、乗る前に行き先と値段を交渉する必要がある。(相場は1km100ルピー程度)。
注意が必要なのは、コロンボフォート駅前のドライバー。旅行者を見ると高い値段を吹っかけてくるので要注意。
近くのホテルでも300~400ルピー(メーターの倍程度)を要求してくるので、値段交渉は欠かせない。
シーギリヤからポロンナルワへトゥクトゥクで向かう
観光地での移動にもトゥクトゥクが使える。例えば、シーギリヤからポロンナルワまでバスの便がないので、トゥクトゥクを利用。
この場合、事前にドライバー数人に値段を聞いておくのがベター。
タクシーサービス
コロンボではメータータクシーが利用出来るが、いわゆる流しのタクシーはなく、予約して来てもらう方式なので、直ぐに乗りたい場合にはムリだ。
タクシーには、エアコンも装備しており、スリーウィーラーより快適に乗れる。
タクシーの種類には、TaTaのNanoのクラスからプリウスやバンまであり、料金は車種別に決められているが、基本的にメーター制なので安心できる。
コロンボ市内であれば、Nanoの場合、200~400ルピー程度なので、スリーウィーラーとほぼ同じ料金で利用できる。(ネゴによってはスリーウィーラーより高くなることもある)
カンガルーキャブ
スリランカでは老舗のタクシー会社。空港送迎ではよく知られている他、コロンボ市内や観光地へのチャーターカーとしてもサービスを行っている。
空港送迎では、TATAのNano(3人まで)からVAN(14人まで)までそろえており、WEBで予約出来る。
ただし、申込みには電話番号が必要で、現地電話番号が付与された海外SIMカードが必要となる。
バジェットタクシー
バジェットタクシーと言うのは、会社の名前でメータータクシーとして有名になったため、他の会社もバジェットを使い出した。
コロンボを中心に展開しているが、その数はまだ少なく時々流しているのを見かける程度である。メーターが付いており、トゥクトゥクより少し高めだが4輪のため安心して乗れる。事前予約することも可能。
ただ、バジェットタクシーはTATAの低価格4輪車Nanoを使用しており、車内も狭く、使い勝手が悪い。価格的にもワンクラス上のスズキアルトとほとんど変わらないので、荷物のある時などは、このクラスを選んだ方がベター。
Uber(ウーバー)
最近スリランカでも利用出来るようになった配車アプリ・ウーバーは、スマホのアプリによって配車を依頼するシステム。車はタクシーのような会社組織と違い、ウーバーに登録された一般ドライバーの所有する個人の車が使用されている。
Uberを利用するメリットは、料金が固定されていることで、タクシーよりも安いことがあげられる。ドライバーや車への不安をなくすため、乗車後にサービスを評価するシステムを採用しており、安心・安全な乗車が出来るように考えられている。
ウーバーと似たサービスでGrab(グラブ)があるが、そのサービス提供エリアが異なっている。ウーバーは2019年8月現在、世界で700以上の都市、アジアでは、日本以外に、台湾、韓国、香港、マカオ、スリランカなどで利用されているが、グラブは、アジアでは、シンガポール、 マレーシア、 インドネシア、タイ、 ベトナム、 フィリピン、 ミャンマー、 カンボジアなど8ヵ国・336都市でサービスを展開している。
ウーバーを使って空港からコロンボまで配車を依頼する
ウーバーを起動すると地図が表示されるので、ピックアップ地点(乗車場所)とドロップオフ地点(降車場所)を入力する。
すると、スマホ画面に車種別に料金が表示されるので、希望の車種を選んで呼び出す。
最安値の1,500LKR(約900円)を選ぶと、予約申込みの画面となる。
完了をタップすると、予約が完了し、配車される車のドライバーやナンバープレートなどの情報が送られる。
ただし、この場合WiFiか海外SIMカードを挿入してインターネット接続環境が必要になる。
空港からコロンボまでのタクシー料金を比較(2019/09/16)
空港に到着してコロンボ市内のホテルへ行く場合、利用出来るのは空港タクシー、タクシー予約サービス、ウーバー配車サービス、そしてバスがある。それぞれの料金を調べるて見た。
空港ピックアップパッケージの名称で、バンダラナヤカ国際空港(コロンボ空港)からコロンボ1-15(コロンボの市内全域)まで、4人乗りの車(Suzuki WagonR、Toyota Prius/Axioなど車種を指定)でLKR 1,750(約1,050円)、9人乗りミニバン(Toyota KDH)でLKR 2,900と固定料金で提供している。
予約は、WEBから行えるが、SMSにて連絡を行うため現地電話番号が必要。また、到着ロビーのゲートでネームボードを持って待ってくれるオプションサービスもある。
ウーバー
上記、「ウーバーを使って空港からコロンボまで配車を依頼する」の例で示した金額、4人乗りで1,500LKR(約900円)。
空港タクシー
空港タクシーに乗ると、コロンボ市内まで、約2900LKR (高速利用で+Rs300)≒1,920円。メーターなので降車場所により料金は異なる。
187番の空港バス
この方法は、初めての方には、あまりオススメ出来ないが、2019/09/17時点でのバス情報を下記に紹介する。
バスには、187-E3番高速バス(Eが付くと高速を意味する)と187番の路線バスがある。
187-E3番の高速バス(エアコン付き国営バス)は、30分ごとに運行されているが、最終が午後8:00発。所要時間は高速道路経由でコロンボまで約1時間。
バス停は、到着ホールから出て左側に50mほど(建物の角まで)歩くと、187-E3番の高速バスが停車しているのが見える。運賃は120 LKRで、バス後方には荷物スペースがある。
午後8:00を過ぎると、私営バスが運行しているので、これを利用する。
乗り場は先ほどの場所にバスが停車していることもあるが、時間帯によってはバスが停まっていないことがある。もし、バスがいない場合、建物の角のところを右側に折れ、ベヤンゴダ道路(veyangoda road)に出る。この道路を渡って80m付近にバス停があるので、その付近に停まっているバスが見える。
高速を通るバスは187-E3番、一般道路を走るバスは187番と表示されている。運賃はコロンボフォートまで200LKR(約120円)、所要時間は約1時間30分である。
ただし、この場合、コロンボのバスステーションに到着後、トゥクトゥク等に乗ってホテルまで行く必要がある。
結論的に、空港タクシー(3,200LKR)>カンガルーキャブ(1,750LKR)>ウーバー(1,500LKR)>空港バス(200LKR+コロンボ市内移動費)となる。
カンガルーキャブはスマホと予約にローカルの電話番号が必要、またウーバーはスマホへのアプリのインストールとインターネット接続環境が必要なので海外SIMカードかWiFi接続が必要となる。
空港タクシー利用は一番簡単だが、一番高くつく。空港バスは、一番安いが、ホテルの場所などをGoogleマップ等で調べるなど、コロンボのバスステーション(コロンボフォート近くのぺタ)からホテルまでの移動方法を確認しておこう。
インターネットの接続が無くても使える観光地図アプリや、海外で役に立つアプリを下記リンクで紹介しています。空港到着時に海外SIMカードやWiFiが無くても、この地図をインストールしておけば、無事にホテルまで移動出来るので非常に便利。
観光巡りに適した交通手段
観光スポットを効率良く巡るには、スリーウィーラーか車をチャーターするのがいい。
しかし、車を数日間チャーターして、観光と移動をするのは、チョット勿体ない感じがする。移動と観光とは分けて考え、その日の行動予定・目的に合わせた手段を選ぶのがベター。
例えば、移動には、鉄道、インターシティ(長距離バス)、路線バスなどの公共交通機関を利用する。そして、目的地に到着後、スリーウィーラーをチャーターして観光する方法。
または、車をチャーターして観光スポットを巡りながら、次の目的地向かう。そこで、観光に適した交通を選ぶ方法などである。
また、ポロンナルワやアヌラダブラなどの観光地では、レンタサイクルが利用できる。
時間があれば、1日ゆっくり廻るのも良い。レンタサイクルは1日300ルピー(約240円)ほど。
レンタサイクルを借りる時は、事前にチェックをしておこう。まず、チェーンの張り具合。チェーンが緩んでいると走行中スプロケットから外れ易くなるので注意。
また、タイヤの状況。かなり磨り減ってチューブが見えている場合がある。外見は新しく見えても、実際は毎日酷使されている。
スリランカで自転車に乗る場合、暑さのこともあるので、あまり長時間にならないようにしたい。また、水分補給等、熱中症対策も必要。
旅のブログ:スリーウィーラーをチャーターして観光
アヌラダプラの遺跡公園を巡るには自転車では広すぎ、また暑いので大変。こんな時は、スリーウィーラーが適している。巡る観光スポットと拘束時間を提示して、ドライバーに値段を交渉すると良い。一日1,500~2,000ルピー(約1,200~1,600円)程度。
安全・衛生は最重要!
衛生面
スリランカは東南アジア諸国とと同様、衛生面で気をつける必要がある。常にミネラルウォーターを携行し、生水などを飲まないようにする。
一方、蚊に刺されないよう虫除けスプレー塗布などの対策が必要。蚊が繁殖し易い時期は、デング熱にかかる可能性が高い。
また、通常の観光では必要ないが、長期滞在や観光地から外れ農村部へ入る場合、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、狂犬病、破傷風などの予防接種をしておくと安心である。
安全面
一般に治安が良いとされているスリランカであるが、都市部や観光客の多い町は気をつけたい。特にコロンボでは、親切に声をかけてくる現地の人に注意。たまに、日本語で声をかけてくる人も多い。 よくある犯行の手口を紹介する。
親切に声をかけて来る人には目的がある
ネゴンボで歩いていると、「どこから来たの?」と近づいて来た男。「日本から」と答えると、「私の妹が結婚して東京にいる」と言いながら、「私はホテルの料理人をしている。美味しいレストランを紹介しよう」と言ってレストランへ案内された。すると、そこは・・・
夕方歩いていると、「あなたはラッキーだ。今近くで象祭りをしている」と言って、声をかけ、早く行かないと間に合わないと早足で歩かせる。
その後、スリーウィーラーを止め、「早く乗って」と誘い込む。つまりは、スリーウィーラードライバーと結託して町外れに連れて行き、運賃と称してお金をむしり取ろうと言う魂胆。
それを察知して乗らなかったら、その男の人は去って行った。ドライバーに聞いてみると「あの人は悪い男だ。私は大丈夫。ホテルまで送っていくよ」と言ってくれた。
言葉の壁を乗り越えて
スリランカは、シンハラ人が73%、タミール人が18%と2つの民族が92%と大多数を占めているが、言語は、それぞれシンハラ語、タミール語を使い、お互いのコミュニケーションは英語に頼っている。
また、独立前はイギリス領であったこともあり英語が共通言語としての位置付けで、国内では英語が広く使われている。
したがって、ホテル、レストラン、商店はもちろんのこと、バス、タクシー、スリーウィーラーのドライバーや、一般の人まで英語を話す人が多い。
また、道路標識や道案内なども、シンハラ語、タミール語、英語の3通りの言語で表示されているので、旅行者にも分り易い。
その他、知っておくと便利な情報
飲酒の習慣
スリランカでは宗教上の理由で人前での飲酒は控えることになっている。それ故、ホテル、レストランなど公の場所では、アルコール飲料の提供はされていない。(一部のホテル、レストランでは外国人用にアルコール飲料を提供するところがある)
一方、町にはワインストアと称する酒屋や、スーバーマーケットの片隅で、アルコール飲料を販売している。
裏通りだったり、隠れたところに有ったりしてちょっと分かりにくいが、人が並んでいたりするので何となく分かる。
ビールを買う時、ビン代を保証金として取るので、レシートを残しておき、空きびんと一緒に出せばビン代が返却される。
ワインストアでビールが買える
スリランカで良く見るワインストアの看板。ここでアルコール飲料が買える。
地方では、この看板をあちらこちらで見掛けるが、コロンボやキャンディなど、大きな町で探すのは至難の業。
そんな時はスリーウィーラーのドライバに聞いてみよう。彼らもアルコールが好きで飲んでいる人も多い。
ただし、”Do you drink?”と聞くと、はっきりと返事せず、首を左右に揺らして答える。これはスリランカ人の”Yes”の印だ。人前ではっきりと「飲む」と言うのは、仏教徒として恥ずかしいことのようだ。
ビールの銘柄は多い
ビールの銘柄は多く、ライオンビールは特に人気。
その他にサンドービール、アイリッシュなどがあり、それぞれ普通のビールと黒ビール(スタウト)がある。
値段は、普通が大ビン1本150ルピー(約120円)、黒ビール1本180ルピー(約140円)程度である。
ただし、購入時ビンの保証金として1本30ルピーが加算されるので、領収書を保管しておくこと。後で領収書と空瓶をもって行けば返金してくれる。
ビールのアルコール濃度は8.8%と2倍ほどの濃度なので飲み過ぎには注意を。
スリランカでは、外で自由にアルコールを飲むことが出来ないので、店で買って部屋で飲むのことになる。
写真撮影
コロンボを歩いていると警官や兵士などが自動小銃を手に道端に立っていたり、警察署や軍施設などを見かけることも多い。
そして、ついカメラのシャッターを押したくなるることがある。人物なら相手の了解を得て取ることもできるが、施設の場合は撮影禁止となっているので注意が必要。
また、寺院での撮影では、仏像を背にして記念写真を撮る行為は禁じられている。
寺院拝観
寺院内に入る際は入口で脱帽の上、靴を脱ぐ。
また、ノースリーブのシャツや膝上丈のショートパンツやスカート等、男女を問わず肌の露出が多い服装で寺院内に入ることは禁じられている。
また、仏像、仏僧に対しては敬意を表すこと。
石仏の上に座ったり、仏像を背にして写真を撮る等の行為は仏教に対する不敬として罰せられることがある。
スマホ・携帯電話
日本のスマホ・携帯電話を海外で使うには、海外のSIMカードを購入するのをオススメする。そのまま使うと、国際ローミングサービスと言う海外の電話会社の回線を使用するため、高額の請求が来るからだ。
スリランカでは、空港で購入する他、コロンボ駅前の携帯電話ショップやショッピングセンターなどで購入することが出来る。
コロンボ空港でSIMカードを購入する場合
空港で購入する場合、手荷物受取エリアを出て、両替商の並びを抜けると、携帯電話会社(プロバイダー)が並んでいる。
スリランカでSIMカードを販売するプロバイダーとしては、Dialog, Mobitel, Etisalat, Airtel, そして Hutchなどがあるが、Dialog, Mobitelを買えば、スリランカ全土をカバーしているので問題はない。
ここで、販売しているのは、ツーリストパッケージと言う旅行者用の短期間を主体としたSIMカードである。
各社、その時々により、パッケージ内容と価格などを変えているので、時間があれば比較してみるのも良い。ツーリストパッケージの場合、10GBで1,300ルピー(約1,000円)前後で販売されている。
購入する店が決まると、パスポートとスマホを渡せば数分でAPN(Access Point Name:アクセス ポイント ネーム)の設定を行い、SIMをアクティブにしてくれる。
街でSIMカードを購入する場合
SIMカードを空港で直ぐに使う必要の無い場合、街に出て購入するのをオススメする。街では、現地の人が利用するプリペイドプランを販売しており、ツーリストパッケージよりズーっと安いからである。
ダイアログ(Dialog)の場合、13プランからの選択が出来る。例えば9GB・30日が499ルピーを選べば、上記価格に比べ格段に安い。
モビテル(Mobitel)でも、同様に6種のプリペイドプランがあり、例えば5.6GB・30日が299ルピーなどが選べる。
現地旅行代理店との契約
パッケージツアーなどでスリランカを旅行する場合は別だが、空港やコロンボ駅などに店を出している旅行代理店にプライベートツアーを組んでもらう場合は、特に注意が必要だ。
これらの旅行代理店では、旅行客の要求に応じて、旅程を作成し見積を提示してくれるが、内容を十分チェックすることが後悔しないコツだ。
例えば、宿泊ホテルの1泊当たりの料金とホテルのクラス、食事の有無、目的地までの移動方法、車で観光する日数と1日の料金など。
たいていの場合、車を全期間チャーターした金額になっているが、実は日程の中で、市内観光で車を使わない日や、鉄道を使うため車を使わない日とか、移動で早く着いた時はドライバーが引き上げてしまうこともあり、結構割高になっていたりする。
また、ドライバーが宿泊する場合、その料金も含まれているが、実はドライバーはホテルによって、無料で泊まれるところも多い。このようなケースは見積比較が良いが時間的な余裕がないことが多いので、とにかく自身で仮に見積もってみて予算を考えておくのが良い。
移動は鉄道かバスで、現地で車かスリーウィーラーをチャーターした方が格段と効率的で安くなる場合がある。是非検討して見たい。
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