海外旅行にカメラは必需品だ。大切な思い出を残したい、きれいな風景を撮りたい、これまで見たことのない素晴らしい世界をカメラに納めたいなど、撮りたいシーンは無限にある。
さて、一体カメラは何がいいのだろう。イチデジ(一眼レフデジタルカメラ)かコンデジ(コンパクトデジカメラ)か、迷うところ。
最近のコンデジは、撮りたいシーンにモードを合わせるとカメラが最適な条件を選んで撮ってくれるので、誰でも簡単にそこそこの写真が撮れる。しかし、少し凝ってくるとイチデジが多様なシーンに合わせて更にシャッターチャンスの幅を広げてくれる。でもそれなりにカメラに対する知識も必要なので使いこなすのは難しい。
人によってカメラに求めるものが違うが、私の場合、一眼レフを数十年使ってきており、自分なりの経験からイチデジへ移行して使ってきた。しかしながら、イチデジの重さにはいつも悩まされていた。交換レンズも持ち歩くと1.5kgはする。また、イチデジは街歩きでも乗物でも首からぶら下げているので、周囲の人にはいかにも写真を撮っていると言うイメージを与えてしまう。これでは、せっかくのシャッターチャンスでも相手が構えてしまったり、また、こちらも遠慮してしまうことがある。
一方、コンデジは通常200g程度で、一眼レフのように交換レンズを持ち歩く必要もない。私の重視するスペックは、レンズの焦点距離(広角)と重量、そしてポケットに入る大きさである。画素数は最近のカメラでは十分であり、紙への印刷よりWEBへの投稿が主目的なのでまず問題にはならない。その他、電池とか液晶の大きさとかあるが、発売時期を見ればほぼ同じスペックで比較する項目でもなかった。希望するレンズの焦点距離は24(広角)~480mm(望遠)程度が欲しい。
室内などで、被写体からの距離を取れないが出来る限り広く撮りたい場合や広範囲の風景をカメラに納めたい場合などは、広角側焦点距離24mmは必須条件となる。一方、望遠側焦点距離はズームで決まり、例えば30倍のズームなら24mm×30=720mmとなる。これは、大きい方がありがたい。後は大きさが胸のポケットにスッポリ入れば街歩きにも十分使える。(110x60x40mm程度)
イチデジには、コンデジにない優れた点がある。たとえば、シャッターを押してから画像を捉えるまでの遅れが0.1秒程度。コンデジではシャッターを押した時にはもう被写体が画面から消えている時がある。そのほか、外部ストロボとの連携とかも。一方、最近のコンデジも非常に多くのメニューがあり、これを使いこなせば、いろんな条件で写真をうまく撮れる。ISO感度も100から12800まであり、被写界深度も調整できる、連写機能もありデジイチ顔負けの多機能である。使いこなそうと思うと大変。
このような状況でイチデジが本当に力を発揮する場面は少なくなってきているが、単にカッコイイと思って持っている人も多い。結果は写真に出てくるので軽くて小さいコンデジでいい写真が撮れれば、それで十分だ。コンデジでも少し腕を磨けば最高の写真が取れるようになると言うのが私の結論である。
そして、今最も必便利な機能と言えば、GPS機能である。もう使っておられる方も多いと思うが、GPS機能をONにしておけば、現在位置がカメラの地図上に表示されるばかりでなく、写真に位置情報が記録され、その写真をどこで撮影したのかがわかる。
旅行から帰って写真を整理した時、その位置が地図上に表示されるのは、大変便利(無料ソフトをダウンロードする必要がある)
この機能は、例えば、バスに乗った時など便利である。GPSをONにしておけば、カメラの地図上にリアルタイムで現在値が表示されるので、降車場所を見過ごすことがなくなる。また、街歩きで地図が無い場合も、カメラ上の地図を見ながら迷子にならずに元の場所に戻って来られるのはありがたい。
私が現在使っているコンデジは、これらの仕様を満足しているPanasonic LUMIX DMC-TZ40であるが、2014年に購入しており、現在後継機があるが、上記仕様を満足していない。
2017年7月現在調べたところ、上記仕様(GPS機能付き、ズーム24~720mm、ポケットに入る大きさ、重量200g程度)を満足するのは、下記の製品であった。
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