航空券の旅行費用に占める割合は高く出来るだけ抑えたい。そのためには格安航空券を探すが一番。格安航空券には、格安航空会社のチケットと通常の航空会社のチケットがあり、後者には、格安航空券とPEX航空券とがある。
格安航空会社
エアーアジア、セブパシフィック、ジェットスターなどいわゆるLCC(ローコストキャリアー)のこと。通常、インターネットの各航空会社のWEBサイトで販売されており、クレジットカード払いで航空券を購入出来る。
エアーアジア:マレーシア・クアラルンプールに本拠地を置く格安航空会社。2001年に設立、現在世界20 か国以上に路線を展開している老舗の格安航空会社。昨年日本(羽田、関空)とクアラルンプール間の路線を就航した。
ジェットスター:オーストラリア・メルボルンに本社を置く格安航空会社。2004年5月に設立、現在世界15ヶ国に路線を展開してる。また、その傘下のジェットスターアジアエアウェイズ、およびバリューエアは、シンガポールを拠点に、バンコク、ホーチミン、香港、マカオ、クアラルンプール、コタキナバル、ペナン、シエムアップ、プノンペン、マニラ、台北、ヤンゴン、スラバヤ、シャンタオ、ハイコウなどを含む海外15都市へ運航を行っています。更に、2008年ベトナム航空の子会社であるエアーパシフィックを傘下に入れ、現在ジェットスター・パシフィックとしてベトナム国内路線はホーチミン、ハノイ、ダナン、フエ、ビン、ハイフォン、そしてニャチャンなどの主要都市に運航している。
セブパシフィック:フィリピン・セブに本拠をおく格安航空会社。1996年3月に航空業界に参入したセブパシフィックは、2001年11月に国際線に就航し、現在バンコク、プサン、広州、ホーチンミン、香港、ジャカルタ、コタキナバル、クアラルンプール、マカオ、大阪、ソウル、上海、シンガポール、台北の各都市に運航している。
春秋航空:春秋航空は中国上海に本社を置く格安航空会社。2004年5月26日設立、2010年7月茨城-上海/浦東間に春秋航空として初の国際線チャーター便が就航した。現在週3便運行しているが、2011年3月27日から週5便に増便予定。また、高松-上海/浦東も2011年3月27日より、週4往復をチャーター便として就航予定。この他、佐賀・熊本への就航も検討されている。現在、月茨城-上海/浦東間片道4,000円、高松-上海/浦東間片道3,000円で販売されている。
その他、韓国の航空会社も済州航空がソウル(仁川)-大阪(関西)、北九州、名古屋間に、エアプサンが釜山-関西、福岡間に定期便を就航している。
上記の格安航空会社では定期的に販売促進キャンペーン(プロモーション)を実施しており、会員登録をしておくと、定期的にメールで格安料金を知らせてくれる。席数に限りがあるので、予約をする場合するは早めに申込みをしよう。
一般航空会社の販売する格安航空券
これらの格安航空会社に対し、通常の航空会社も割引料金のチケットを販売している。それには、下記2種類がある。
格安航空券
もともと、旅行業者がパッケージツアーなどを企画する際に適用される運賃形態の航空券であるが、航空券のみの販売も行われている。したがって、我々利用者は航空会社からでなく、旅行業者から購入することになる。
PEX航空券
航空会社が直接販売を行う正規割引運賃(PEX運賃)形態での航空券。これは、航空会社のWEBサイトで直接予約購入が可能である。
格安航空券のサイトで格安航空券を探そう
格安航空券の検索サイトはたくさんある。下記は、私がよく利用するサイト。
行き先の都市名と日付を入れてフライトの検索をしよう。膨大な数の選択肢が表示されると思う。ここで表示されているのは、複数の旅行業者から販売されている航空券で、同じ航空会社のチケットでも旅行業者により料金が違ったり、キャンセル条件が異なる。これらの候補から自分の条件に合ったベストのフライトを探すには、航空会社、料金(航空券、航空税、燃油サーチャージ、手数料など)、直行便/経由便、マイル付加、オープンジョー可否、支払方法、発券時期、キャンセル料等を検討することになる。
航空券探索では、思う日程で思うような運賃がないか、売切れの場合でキャンセル待ちも出来ない場合がある。その時は思い切って訪問都市を変えることも選択肢のひとつだ。別の都市までの航空券を購入し、そこからは、現地の移動手段を検討する。航空機の他、鉄道、バスなどの選択肢もあり、航空機(高い、時間短縮)→鉄道・バス(安い、路線での観光)→夜行寝台列車・夜行バス(安い、時間節約)から最適な交通手段を選ぶことが出来る。
ストップオーバー
格安チケットには、直行便でなく、途中どこかの都市で乗り継ぐ場合がある。これをストップオーバーと言うが、乗継地で次の飛行機を待つ必要がある。
これは、その航空会社が直接目的地の都市に路線を申請できないためで、例えば、中国系の航空会社(中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空など)の場合、北京、上海、広州等の中国の都市で一旦降機し、別の便で最終目的地へ行くことになる。この場合、当日乗継が可能かどうか、できない場合、宿泊が必要です。
これをうまく利用すれば、乗り継ぎ都市で滞在することも可能である。例えば、関空-香港(ストップオーバー)-ホーチミンのチケットの場合、香港で降りて観光することも出来る。
オープンジョー
格安航空券の中には、複数都市を選択出来るものがある。この場合、往路の到着都市と帰路の出発地を別の都市に選択することで、一種の周遊的な旅行が可能となる。この航空券を「オープンジョーが可能」と言う。もちろん、到着都市と出発都市との間の移動は各自の費用負担となる。ストップオーバーと組合わせれば4都市を周遊する航空券も格安で購入出来る。(料金はどの組合せでも変わらない)
5都市の実例(中国国際航空):関空-上海-成都-香港(到着都市)・・・オープンジョー・・・マカオ(出発都市)-北京-関空