2019/12/22:更新
ホテル予約サイトについて、各サイトの強み・弱みと利用上のヒント・注意点などを紹介しています。また、各サイトの扱うホテル軒数、予約手数料、キャンセル料・変更料、支払い方法(先払い・後払い)、カスタマーセンターの対応なども経験を交えて解説し、海外ホテル予約サイトを徹底比較します。
ここでは、数多いホテル予約サイトの中から、売上高世界1位のBooking.com (ブッキングドットコム)をはじめ、Agoda (アゴダ)、Expedia (エクスペディア)、Hotels.com (ホテルズドットコム)、アップルワールド、HotelClub (ホテルクラブ)を比較しています。
海外ホテル予約サイト各社の強み・弱み
Booking.com(ブッキングドットコム)
Booking.com(ブッキングドットコム)は、620万軒以上のホテルを掲載する世界最大のホテル予約サイト。この予約サイトのメリットは、下記である。
- 予約手数料が不要でキャンセル料も無料
- 予約後、ホテルへの問合せを予約サイト経由で安心
- 支払いは後払い、ホテルにてチェックアウト時現金またはカードで払う
- カスタマーセンターの対応が良い
予約手数料・前払い・キャンセル料が不要
まず、予約手数料が不要でキャンセル料も無料(ホテルにより前日までなどの期限がある)なので、旅行日程が決まれば、気に入ったホテルを重複して取っておいても後でキャンセルできるので旅行日程が立て易い。
おおよその旅行日程が決まれば、直ぐにホテル予約を行うことで、直前で予約するより格段に好みの部屋を格安料金で予約出来る。また、数ヶ月前なら特別セールなども利用出来るので直前での予約より、かなりお得になる。
ホテルへの問合せが予約サイト経由で安心
次に、ホテルとの連絡や問合せしたい場合、ブッキングドットコム経由で行うことが出来る。この場合は、先に具体的な予約が必要となるが、予約サイト経由なので、トラブルもなく問合せを行うことが出来る。人数が多い場合や特別の要望などある時には、非常に便利である。
支払いはホテルをチェックアウトする時に(後払い)
支払いは、現地でホテルチェックアウト時点でクレジットカードまたは現金にて行うことが出来るので、予約時の前払いが要らない。(ホテルにより支払い方法が異なる場合がある)
カスタマーセンターの対応が良い
また、カスタマーセンターの対応が良い。予約番号を入れるとカスタマーセンターの日本の電話番号が現れ、日本語で電話をかけることが出来る。もちろんEメールも可能だが、素早い対応のため、電話が早くて良い。
ただし、海外からカスタマーセンターへ電話する場合、気をつけたいのは、日本の電話番号でかけないこと。1分の料金が200~300円(国により異なる)となり請求書を見てビックリすることになる。また、カスタマーセンターから折り返しの電話も避けること。これも日本からの国際電話料金が受信側に発生する。
海外からカスタマーセンターへ電話をする場合の方法として、現地SIMカードを既に利用しているなら、それで日本のカスタマーセンターに電話を入れ、折り返しの電話を入れてもらうのが一番良い。
現地SIMカードが無い場合は、Line-OutやViver-Outを使って格安料金で日本へ電話を入れるのをおすすめする。この場合、1分3~3.35円程度で電話出来る。(日本から折り返しの電話は、電話番号がないので出来ない)
スマホの海外SIMカードなしで、海外から電話する方法を、下記リンクにて詳細に解説しているので、参考にして下さい。
agoda(アゴダ)
agoda(アゴダ)は、アジアに強みがある予約サイトで、80万軒のホテルから選ぶことが出来る。200年以降、Booking.comと同じ傘下に入り、一部の予約やクチコミなどは、Booking.comとデータを共有している。
クレジットカードでの先払い
ホテルとの仲介を行うBooking.comとの違い、アゴダでは、利用者はアゴダに宿泊料金を予め支払う必要があるところ。予約支払い後、バウチャー(予約確認書)をEメールで受信して、ホテルに提示する方式。
大きな違いは、利用者とホテル側との契約ではなく、ホテルはアゴダと契約、アゴダと利用者の契約となることで、トラブル発生時はホテルに言っても聞いてくれず、アゴダに交渉する必要がある。
トラブル発生時にはアゴダのカスタマーセンターが対応
アゴダとホテルとの契約内容によっては、ホテル側から予想外の請求をされたり、ダブルブッキングと言って他のホテルへ移動させられることがあった。
こんな時には、カスタマーセンターへ連絡すると対応してくれるが、旅行中で時間的に余裕がないこともあるが、後にメールなどで精算することが出来る。この場合、宿泊者名、ホテル名、日付、金額などを記載した領収書を発行してもらい、後に差額を請求することでクレーム請求が出来る。
エクスペディア(Expedia)
エクスペディア(Expedia)は、元々マイクロソフトの一部門として始めたホテル予約サイト。宿泊直前になると直前割引セールを実施したり、お得情報など常にセールを行っている。特に直前予約では格安で予約が出来るが、混雑時には空室がないことが多い。
エクスペディアも料金先払いで、予約時点で決済される。
ホテル予約サイトの動向とおすすめサイト
ホテルブッキング業界では、Booking.com(ブッキングドットコム)が、市場価格を重視した戦略をベースに、2011年に競合のエクスペディアを抜いて売上高世界1位になって以降、躍進を続け、2018年にはエクスペディアの2倍の販売量となっている。
一方、アゴダは2007年11月Booking.comの親会社プライスラインドットコム(現在のブッキング・ホールディングス)の傘下に入って以降、一部の宿泊施設でBooking.comの予約を代行したり、クチコミなどのデータを共有してBooking.comとの協力関係で事業展開を続けている。
この2大予約サイトは、今やブッキング・ホールディングス社の元で他グループを大きくリードする世界最大のホテル予約サイトとなって来た。
Booking.comと他のアゴダ、エクスペディアとの予約方式の違いは、Booking.comがホテルとの予約仲介を行うのみで予約保証としてクレジットカード番号を必要としており、実際の支払いはホテルに直接行う形式(エージェンシーモデル)であるのに対し、アゴダ、エクスペディア等は、利用者が予約サイトで支払を行い、バウチャーを受領してホテルでの支払いが発生しない形式(マーチャントモデル)である。
オススメのホテル予約サイトは・・・
旅行者にとってどちらが使い易いかは旅行のスタイルにもよるが、私の場合は、Genius割引の適用、直前までキャンセル料が無料、予約金が不要で現地での支払いが出来るBooking.comを多用している。
また、以前、アップルワールドなど日本の予約サイトにしかなかった日本語サポートは、今ではBooking.com、アゴダなども日本にカスタマーセンターを設置し24時間サポートをしておりその優位性はなくなった。
お得なホテルの予約について、下記リンクにて解説。
次に2019/08/10時点のホテル予約サイトのランキングを示す。(基本的な順位は変わらず)
ホテル予約サイト徹底比較・ランキング
Ranking: 1位 | Booking.com | |
提携ホテル軒数 | 2,530,000軒 (2019年) | 【強み・弱み】 【利用上のヒント】 ・ 会員登録をして割引特典をうまく利用すると安値で宿泊出来る。 【総合評価】 ★★★★★ |
予約手数料 | 料金に含む | |
キャンセル・変更料 | 無料(条件あり) | |
支払時期 | ホテルで支払 | |
最安値保証 | 保証あり | |
予約前払金 | 不要(クレジットカードで予約確保) | |
支払方法 | ホテルの支払条件 | |
Ranking: 2位 | agoda(アゴダ) | |
提携ホテル軒数 | 約800,000軒 (2016年) | 【強み・弱み】 ・アジアで強みを発揮する予約サイトであり、アジア太平洋地域では、40,000軒以上のホテル予約を提供している。 ・2007年以降、booking.comと同じ傘下に入り、クチコミなど一部でBooking.comとデータを共有している。 ・アゴダでの検索結果に表示される一部の宿泊施設ではBooking.comとの契約となる。 ・アゴダでは、クレジットカードによるアゴダへの前払いで、ホテルで宿泊料金の支払が不要。 (これに対し、ブッキングドットコムでは、決済は各宿泊ホテルでされる)
【利用上のヒント】 【総合評価】 ★★★★☆ |
予約手数料 | サービス料に含む | |
キャンセル・変更料 | 無料(条件あり) | |
支払時期 | 予約時全額 | |
最安値保証 | あり | |
予約前払金 | 全額 | |
支払方法 | クレジットカード | |
Ranking: 3位 | ||
提携ホテル軒数 | 約130,000軒 | 【強み・弱み】 ・ マイクロソフトから独立したのオンライン旅行会社。 ・ 出発まで2週間を切った対象ホテルを、厳選20都市から集め直接割引セールを実施。お得に予約出来る。 ・3ツ星以上のいいホテルを最低価格保証している。
【利用上のヒント】 【総合評価】 ★★★★☆ |
予約手数料 | サービス料に含む | |
キャンセル・変更料 | 無料(条件あり) | |
支払時期 | 予約時全額 | |
最安値保証 | あり(差額+5000円クーポン) | |
予約前払金 | 全額 | |
支払方法 | クレジットカード | |
Ranking: 4位 | ||
提携ホテル軒数 | 約150,000軒 | 【強み・弱み】 ・ Expedia, Inc. (NASDAQ : EXPE) の子会社。 ・ 対象のホテルでの宿泊が 10 泊分たまると、1 泊分の無料宿泊特典がある。 ・ 0120-998-705 (日本国内通話無料/携帯可) での電話予約が手数料なしで可能。1 日 24 時間、年中無休で対応。
【利用上のヒント】 【総合評価】 ★★★★☆ |
予約手数料 | サービス料に含む | |
キャンセル・変更料 | 無料(条件あり) | |
支払時期 | 予約時全額 (一部現地払いあり) | |
最安値保証 | あり(差額返金) | |
予約前払金 | 全額 | |
支払方法 | クレジットカード | |
Ranking: 5位 | ||
提携ホテル軒数 | 約62,000軒 | 【強み・弱み】 ・ 1軒のホテルに対し複数の手配会社から一括検索して料金を提示する予約方式(マルチベンダー方式)のため混んでいる時でも空室が見つかり易い。 ・ 日本のホテル検索サイトで、銀行振込が利用出来る。 ・ 一度予約した後の宿泊日の変更、部屋パターンの変更、宿泊者の変更、名前の間違いなどは全てキャンセル後の再予約となるのでキャンセル料(手数料)が発生する。
【利用上のヒント】 【総合評価】 ★★★☆☆ |
予約手数料 | 料金に含む | |
キャンセル料 | 1件当り1,000円~ | |
支払時期 | 予約時全額 | |
最安値保証 | なし | |
予約前払金 | 全額 | |
支払方法 | 銀行振込 クレジットカード | |
Ranking: 6位 | ||
提携ホテル軒数 | 約71,000軒 | 【強み・弱み】 ・ 予約のたびに最大7% ポイント還元され、次の予約に使える。 ・ オーストラリアに本拠を置く企業であるため、日本での電話サポートが弱い。国内サポートは東京(0357674773)のみで有料。また、月曜日~金曜日、7:00AM – 4:00PM のオーストラリア時間での対応は使いづらい。
【利用上のヒント】 【総合評価】 ★★☆☆☆ |
予約手数料 | サービス料に含む | |
キャンセル・変更料 | 無料(条件あり) | |
支払時期 | 予約時全額 | |
最安値保証 | あり(差額返金) | |
予約前払金 | 全額 | |
支払方法 | クレジットカード | |