海外から日本のテレビを見る

海外旅行やロングステイ先で日本のテレビを見る方法として、自宅のテレビにアクセスする方法を紹介しています。自宅にパソコンとインターネット回線があれば、TVチューナーを購入するだけで、テレビ番組のリアルタイム・録画視聴が出来ます。

日本のテレビを海外で見る方法

海外旅行や中長期滞在では、日本のテレビを見たくなることがあります。ニュースだけでなく毎週見ているドラマなども気になるもの。でも、海外滞在で見る日本のテレビ番組と言えば、NHKワールドが一般的。やっぱり、日本でやっている番組をリアルタイムで見たいですね。

海外で日本のテレビを見る方法とは

一般的に海外から日本のテレビを見ると言っても、何を見るかによって方法も違ってきます。

例えば、日本の家庭で見るテレビ放送番組なのか、それともインターネットテレビなどのような配信サービスなのか。

家で見るテレビ放送を海外で見るには、自宅に映像を配信する機器を設置し、インターネット経由でパソコンで見る方法以外にありません。(一部の違法配信サービスを除いて)

一方、配信サービスとしては、無料のTVerをはじめ、有料サービスのGYAO、FOO、AbemaTV、、Huluなど多くありますが、これらは、インターネットで配信されるため自宅に何も設置する必要はなく、パソコンで見ることが出来ます。

しかしながら、これらの配信サービスはテレビを見ると言うより、レンタルビデオをオンラインで見るに近い状態でリアルタイムの放送ではないのです。

インターネット配信サービスを利用

配信サービスには、無料のTVer(ティーバー)や、有料のGYAO、FOO、AbemaTV、、Huluなどがあります。

TVerなどの無料配信サービスを利用する

TVerとは、日本の民放テレビ局が連携した公式テレビポータルサイトのことで、各局の番組が放送終了後1週間無料で配信されているので、「好きな番組を、好きな時に、好きな場所で、好きなデバイスで自由に視聴できる」と言うのが謳い文句です。

見逃した番組などがあれば、放送終了後でも1週間内、無料でパソコン、スマホ、タブレットなどで見ることが出来ます。

ただし、全番組が配信対象ではなく、ドラマやバラエティなどで見たい番組があればと言うことになります。また民放テレビ局のみでNHKなどは含まれていません。

Tverの配信サービスは、日本国内での視聴を前提にしているので、海外からはVPNサーバー経由で視聴する必要があります。

このVPNサーバーへの接続は、有料・無料の各サービスがありますが、スピードや個人情報の面で注意が必要です。

有料配信サービスを利用

有料配信サービスとは、月極で契約してテレビ番組を視聴する方法で、例えば、Huluなどが知られています。またGYAO、FOO、AbemaTVなども一部は無料の番組もありますが、続きを見たり、人気のドラマなどは有料会員になる必要があるので、有料配信サービスに属します。

このサービスも、国内での視聴に限定されており、海外から見るには、日本国内のVPN(Virtual Private Network)サーバーを経由する必要があります。

また、一部海外で販売されている日本のテレビ配信サービスがあります。国内での販売契約が出来ないので、海外在住者向けに月極契約でのインターネット経由でテレビを視聴する方法です。

契約したことがないので、本当かどうかわかりませんが、地デジからBS、CSまで視聴できるそうです。(NHK受信料も当然要らないんでしょうね)

このサービスの問題点は、利用料金が高いことです。例えば、LiveCaの場合、下記料金となっています。短期の滞在はもちろん、年契約でも高すぎてとても使うことが出来ません。

トライアル30日プラン … 5,200円
180日プラン … 28,000円(30日 4,670円)
365日プラン … 45,000円(30日 3,700円)

自宅のテレビ映像をインターネット経由で視聴する

この方法は、自宅のテレビ映像をインターネットにて送信するもので、自宅にテレビアンテナ信号とインターネット回線が必要で、テレビ映像信号とインターネット回線との間に配信機器を置きます。

この配信機器には、購入するものと、月極契約サービスとがあります。

購入するタイプ

購入するものは、最初に製品を購入して後の料金は発生しません(買い切り)。例として、ボルカノフローや、Slingbox(スリングボックス)があります。

私が、2013年にタイ・チェンマイに1ヶ月滞在した時に使っていたのが、「ボルカノフロー」です。詳しくは、下記リンクを参照下さい。

また、現在も販売されているスリングボックスは、米国Sling Media社の「テレビ映像リモート視聴システム」と呼んでおり、インターネットを通じて、海外から自宅のテレビに接続し、リアルタイムでスマホ・タブレット・パソコンでテレビを視聴するものです。

月極契約サービス

月極契約のタイプは、月単位や年間で契約するタイプで、代表的なものにガラポン、WAVECAST-NeXTなどがあります。

どちらも、地デジ放送のみであり、またコスト的には非常に高くなります。

この手の機器は将来的には使えなくなる可能性がある

私の使っていたボルカノフローは、ある日突然メーカーから「サービスを終了する」との通知がメールであり使えなくなりました。

販売元の「アイ・オー・データ」へ問い合わせると「当該製品は米国メーカー製品で、メーカー側からサービス終了の通知があったためサービスを終了しました。今後は、自社製品を発売するので、それを購入下さい」との言い分だった。

まだ3年程度しか使ってないのに、「新しい製品は自社開発なので大丈夫」と言うメーカーの見解には、驚いた。もう、購入を検討する気にもならなかった。

どうしてこのような問題が起きるのかと言うと、このような機器をインターネットに接続すると、設置している場所のIPアドレスをメーカーのサーバーに送るようになっており、その情報で外部からの接続を可能となるようにしているためで、メーカーがそのサービスをやめると(サーバーを運用しなくなると)、その機器はもう使えなくなる。ハードの故障ならともかく、もったいない話である。

これは、米国の企業ではよくあることだが、国内の企業でもビジネス環境の変化などでいつサービスが停止となるか分からないのが心配です。

この方法での問題点として、機器の費用が高額だったり、月額契約料金が高かったりすることや、メーカーの一方的なサービス終了など、メーカーの対応に依存してしまうことがあります。長期で使うなら避けたいところです。

どの方法がいいのか

上記のサービスや機器の利用には、それぞれメリットやデメリットがあり、一概にどれが良いのかは利用者の使用期間、視聴したい番組、支払っても良いと思える金額などによるものと思います。

家で見ているテレビ番組を見たいとなれば、上記の有料配信サービスや無料の配信サービスでは不十分でしょうし、日本国内の放送局を網羅した配信サービスでは、負担費用面での問題も大きいでしょう。

一番良いと思われるのは、自宅のテレビ環境をそのまま海外に持ってくることでしょう。ただ、メーカーのサーバーを使うシステムはメーカー側のサービスの終了や機種のバージョンアップなどで後々費用が発生することがあるので、 メーカーのサーバーに頼らない方法が最善だと考えて下記の方法を提案します。

私が提案する海外で自宅テレビを見る方法

私の提案する方法は、安価なパソコン用のテレビチューナを購入して自宅パソコンからインターネットにテレビ映像を配信する方法です。

自宅に既にパソコン、インターネット回線があれば、費用は機器の購入費(約1万円強)のみで、追加のランニング費用は電気代程度です。

この方法では、海外はもちろん、国内や家庭内でもテレビが見られるので、いろんな面で活用できるのもお奨めのポイントです。

必要な機器

まず、自宅側で準備するハードウェアは、下記の機器です。
①パソコン(Windodws OS、MAC OS)
②インターネット接続機器(ルーター、HUB、WiFiなど)
③USB接続テレビチューナー (地デジ・BS・CS受信可)

①②は、既に自宅にあるものとして、③を新たに購入する必要がある。
私の場合、テレビチューナーは下記を購入しました。

ピクセラ Windows向け SeeQVault 3波対応(地上/BS/110度CSデジタル放送)Station TV USB接続 テレビチューナー PIX-DT295

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接続とセットアップ

このテレビチューナーをパソコンのUSB端子に装着し、必要なソフトをインストールすると、パソコンで視聴、録画などが行えます。

パソコン用テレビチューナー

メーカーのサイトでは、左図のように家庭内でのタブレット、スマホでの視聴や、外出して持出し再生も出来るようになっていると説明しています。

メーカーのウェブサイト:http://www.pixela.co.jp/products/tv_capture/pix_dt295/

セットアップは簡単です。まず、テレビチューナーをUSBポートに差込み、テレビチューナーソフト(メーカーウェブサイトから無料ダウンロード可)をインストールします。インストール後、ソフトを起動すると、テレビが映ります。

実際に使ってみて、リアルタイム視聴から録画予約まで非常に便利に活用出来るのが分かりました。

家庭内の他のパソコンから視聴する

家庭内の別のパソコン(またはタブレット)からの視聴は、Googleのサイトに行き、リモートディスクトップをダウンロードしパソコンにインストールします。(Googleサイトから無料ダウンロード可)

この作業は、テレビチューナーを装着したパソコン(以下、チューナー側パソコン)とテレビを視聴するパソコン(以下、視聴側パソコン)の双方に必要です。

チューナー側パソコンをリモートパソコンとして設定(「リモート接続を有効にする」をクリック)し、視聴側パソコンからチューナー側パソコンを選び、接続します。

この時、チューナー側パソコンで設定したPINコードを入力すると、家庭内LAN・WiFi環境で、パソコン・タブレット等でのテレビ視聴が可能となります。

この方法は、丁度チューナー側パソコンをリモートデスクトップとして遠隔操作するのと同じで、チューナー側パソコンで視聴ソフトを起動すると、視聴側パソコンでテレビの映像を見たり、番組を選んでチャンネルを変えたり、録画したり出来るようになります。

海外からテレビを視聴する

海外からの接続でも、家庭内でリモートデスクトップを一度接続するとこの設定が記録されるので、自宅外からインターネットが接続できる環境で視聴側パソコンを起動し、Google リモートデスクトップを立ち上げると、チューナー側パソコンの名前が表示されるようになり、これを選択して接続するとチューナー側パソコンの画面が表示され、テレビが視聴出来ます。

ここで注意したいのが、チューナー側パソコンが起動していないと接続が出来ないと言うことです。つまりチューナー側パソコンの電源が入っていなかったり、休止・スリープ状態になっていると、リモートデスクトップ接続が出来ないのです。

自宅パソコンの起動をどうするか

そこで、チューナー側パソコンをシャットダウン、休止、スリープ状態から起動させる方法として、WOL(Wake up On LAN)を利用します。WOLとは、パソコンに装着されているLANカードが特殊パケット(マジックパケットと言う)を受信するとパソコンの電源入れ、あるいはスリープ状態から再起動させる仕組みのことです。

ほとんどのパソコンはこの機能を保有しているので、単に設定するだけで利用出来るようになります。この方法でチューナーを装着したパソコンをインターネット経由で起動(電源ON)が可能となりますので、常時電源を入れて置く必要もありません。

ただ、通常使用では、録画予約機能を利用するため、パソコンはスリープ状態にしておくことになり、録画後のスリープからの起動が必要になります。

特殊パケットを送るため、WOL(Wake up On LAN)ソフトを使いますが、多くのフリーソフトが利用出来ます。(例えばWake On LAN for Windowsなど)

ところが、ここでひとつ問題があります。自宅外からインターネット経由で自宅内LANに入り特殊パケットを送るのは、自宅にあるルーターの設定が必要となりますが、この設定が容易ではありません。

(私の場合、設定にかなりの試行錯誤を行いましたが、最終的にギブアップしました)
一方、セキュリティの観点からも、自宅外からインターネット経由で自宅LANに入ることを許可するのも問題であることは確かです。

したがって、私の場合、次のような方法で、チューナー側パソコンを自宅外から起動しています。
①常時稼働のコンピュータを用意する
・・・チューナー側パソコンを常時稼働にすれば、以下の作業は不要。
(ただし、常時稼働による電気代の問題がある)
・・・私の場合、消費電力が低いラズベリーパイ3を常時稼働させて使っている。(2w×24h×25円/kw=2.4 円/日程度)

②このコンピュータをVPN(Vertual Private Network)サーバーとして設定する。
・・・私の場合、フリーソフトのsoftetherを利用。

③自宅外からインターネット経由でVPN接続する。
・・・私の場合、Windows10に標準装備のVPN接続を利用。

④視聴パソコンからssh(セキュアシェル)ソフトにてVPN(Vertual Private Network)サーバーに接続
・・・私の場合、ssh接続にフリーソフトのteratermを使用。

⑤VPNサーバー内のWOLソフトを起動。
・・・私の場合、下記の無料ソフトを利用しています。
使用ソフト名:wakeonlan、インストールは、sudo apt-get install wakeonlan、使い方は、wakeonlan xx:xx:xx:xx:xx:xx
(wakeonlanの後に続けて起動させたいサーバのMACアドレスを指定する)

⑥sshをログオフ、VPNを切断し、Google リモートデスクトップにてチューナーパソコンに接続し、テレビを視聴する。

以上が、私の提案する「海外から日本のテレビを見る」方法です。

この中で一番のポイントはWOLでチューナー側パソコンを起動することですが、これを使わない方法としては、
①常時稼働にしておく(スリープではダメ)
②パソコン内蔵のタイマーで毎日決まった時刻に起動させ、そのタイミングで接続する(使用後は電源オフにしておく)
③録画予約をしておき、録画中に接続をかける(録画開始時にスリープ状態から起動となる)
などがあります。

ここで紹介している各フリーソフトについては、ウェブ検索で容易に情報が得られると思いますので、関心のある方は是非調べてみて下さい。もし、不明点などがありましたら、遠慮なくご相談ください。

動画配信ソフトの利用

続編(2018/06/02)
この方法で海外から、しばらく使用していましたが、Googleリモートデスクトップでの視聴が回線速度に影響し、1Mbps以下などの遅い場合は画像がとんだりすることがあります(カクカクする)。

そこで、動画を配信する方式を検討し、配信ソフトとしてOBS(Open Broadcaster Software)を、また、配信サーバーとしてFlazrDumperを利用して、動画配信することに成功しました。

これらのソフトは、ともに無料で利用出来ます。

使い方は、自宅のチューナー側パソコンに両ソフトをインストールして、OBSの設定を行うと完了。

OBSがFlazrDumperにテレビ画像を配信するようになるので、ブラウザなどのビュワーソフトで配信サーバーに接続してテレビ視聴することが出来ます。

参考にしたサイト:
自家製HTTPストリーミング配信のすすめ

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