鱗のように青い色の池がいくつも段状に繋がりながら、山肌を駆け下りて行く姿はまさに龍だ。
目の当たりにした光景は想像を遥かに超えていた。青い色の池がいくつも繋がって形成された景観に圧倒されながら、カメラのシャッターを切る
朝、高山病予防のためホテル売店で酸素ガスを50元で購入し、9時ごろホテルを出た。
黄龍公園は、五彩池まで歩いて登る方法とゴンドラで一気に上がる方法がある。ゴンドラの場合上りは80元必要だが、上りをゴンドラで、下りを歩いて降りるのが一般的らしい。
これに従い、チケット売場で大人200元、60歳以上150元の入場料と、ゴンドラ80元x2名で合計510元を支払った。
ゴンドラ乗場は入口から少し離れており、バス停から専用バスで向かう。
ゴンドラに乗り数分で450m上の山上駅に到着。ここは海抜4000m近く、高山病を心配するが所々に酸素ガス吸引所がある。
周りの山には雪が積もっており、素晴らしい眺め。ここから、2600mほど平坦な道を歩いて行くと、40ほどで五彩池に辿り着く。
五彩池近くになると、歩いて上がってくる人と合流するため、賑わいが増してくる。
五彩地はテレビなどでもよく紹介されていたので、大凡のイメージは持っていた。しかし、実際に目の当たりにした光景は想像を遥かに超えていた。
青い色の池がいくつも段状に繋がって形成された景観は、その美しい色合いとスケールの大きさに圧倒される。
この五彩地の周囲には遊歩道が設置されており、あらゆる方向から見ることが出来る。それぞれの角度から見るとまた違った景色となる。
五彩池を出て、歩いて降りていく途中にも同様な光景がいくつもあり、また滝なども見られる。勾配はきつくないので、ゆっくり降りれば特に高山病等の問題はないと思う。
我々もホテルで酸素ガスを1本準備して行き、時々酸素を吸った。時に、頭が痛くなったりすることがあり、これがサインのようで、この時に2~3回吸うと楽になる気がした。
遊歩道の所々に高山病の症状と思われる方が横たわっているのを見た。特に若い人が多かったようだ。
十分な睡眠とゆっくり目の行動が予防策と書いてあったので、それに従い、また少し頭が痛くなれば、酸素ガスを2~3回吸込むようにすることで、なんとか症状を抑えることが出来た。やはり酸素ガスは持参していて良かった。
10月は紅葉の時期であり、また黄龍は10月までとのことでかなりの人が来ているようだが、実際にはそれ程混雑した状況ではなかった。
日本人に大変人気のある観光地であるため、日本人観光客も多かった。
3時ごろにバスがあるとのことで、3時を目標に下山しようとしたが、結局3時半になった。ホテルに預けていた荷物を受取り、道路沿いでバスを待った。
しばらくして、松潘行きのバスが通りかかり、手を上げて止まってもらい、「チュアンジースー(川主寺)」と言ったら、「乗って」との合図があり、手荷物を預け、バスに乗った。25元×2で50元だった。
1時間ほどしてバスは川主寺に到着。運転手が到着したことを我々に教えてくれ、更に我々の宿泊先のホテルを聞いて、タクシードライバーに伝えてくれた。
ホテルは「川主寺国際ホテル」で4つ星ホテルであるが、これまで宿泊したホテルの中で最悪だった。
まず、チェックイン後、4階の部屋に行くにもエレベータが点検中で、自分で荷物を4階まで持ち上げなければならなかった。
ポーターもいないようで、フロントの服務員が2名、一つのスーツケースを運んでくれた。その次に部屋のトイレが詰まっている。
前宿泊者の使用したままで清掃されていない。フロントに言ったところ30分ほど待ってくれと言って、棒ずりを持ってトイレ掃除にやって来た。
部屋を変えるように要求していたが、1時間ほどして終わったと言って来た。
しかしこのような部屋で宿泊する気にはならなかったので、部屋を変えるよう要求したところ、向かいの部屋を用意してくれた。
しかしながら、この部屋もテレビが写らない、部屋の暖房はない等の問題があり、服務員に再度部屋を変えるよう要求したところ、全館同じと言う。しかも態度が横柄。(筆談であったため)
このホテルは4つ星で660元/泊であったが、3つ星でももっとましだと思い、ホテルを変わることを決意し、他のホテルを探した。
幸運にも近くに5つ星ホテルの岷江源国際大酒店があり、そこへ移動。このホテルは暖房もあり、きれいだった。ようやく部屋に入って落ち着くことが出来た。