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  • ボランティア活動について(3)

    Posted on 2016年2月10日 takashi コメントはありません
    前回記事ボランティア活動について(2)(2015年9月6日付け)以降、一時帰国となり、2か月後の11月にスリランカに戻った。12月よりボランティア活動を再開した。
    P1260624 (2)メカトロニクス教科を担当する
    2014年9月に始まったボランティア活動は2年目に入り、授業を担当することになった。
    昨年1年間、メカトロニクス教材として、テキストと実習装置を開発しており、今回はこれを使っての講義と実習である。

    P1260631実習風景
    実習装置は、PIDコントロールを学ぶために考案した温度制御システムで、図面を作成し、学校の実習工場で製作してもらった。
    スリランカでは、技術関係は、ドイツの支援による学校運営が多く、実習教材の多くがドイツから輸入されている。
    今回も、教材の話をした時、校長先生から「日本から輸入しないといけないの?」と聞かれたが、「全てローカルマーケットで手に入ります」と答えた。
    週に一日フルで授業を担当することになったが、最初の日から驚きの連続。
    まず、最初に授業を行う日、少し早目に学校に行ったが、居室の鍵がかかったままで、始業時間になっても誰も来ない。
    校長先生が来られて、「今日最初の授業をすることになっているが、部屋の鍵がかかったままで入れない」と言うと、慌てて電話をして鍵の持ち主を探して連絡を取ってくれた。

    つまり、この日は、普段鍵を預かっているHOD(責任者)が休みを取っており、事務員に渡していたようだった。その事務員が15分ぐらい平気で遅刻するひとのようで、その日校長から注意されていた。

    授業は、メカトロニクス実習室で行うが、居室から必要な教材を持って15分遅れで向かった。学生は至って真面目で、5分前には席に着くよう指導されているので、全員揃って待っていた。

    英語でまず挨拶を行い、シンハラ語で自分の名前を書いた。これは前もって自分の名前だけ書けるよう練習し、反応を楽しみにしていたが、読上げるだけで特に期待するほどでもなかった。(多分、学生も最初の授業でそこまで余裕がなかったものと思われる)

    私の英語が通じているのか、心配な面もあり、”Do you understand my English?” と何度か聞いてみたが、いつも首を横に振る。これはスリランカ人が「いいよ」とか「大丈夫」とかの返事をする時にする動作で、多分通じているんだろうと解釈。

    質問に関しては、最初は同席してくれていたHODにシンハラ語で尋ね、通訳として頼っていたが、次第に学生自身が英語で質問するようになっていった。当然、こちらの方が私としても分かり易いのであるが、授業と違い、質疑となるとはなかなか難しいのもがある(日本語でも同じようなところがあるが)

    実のところ、100ページにもなる教材テキストを作成したが、書きながら、かなりの部分を調べる必要があった。まず、日本語で調べ、それを専門英語に訳すため辞書ではなく英語サイトで確認すると言う手順。なかなか理解するまでには行かず、消化不良のままテキストを作成した。

    したがって、これを講義で説明するには、幅広く理解しておく必要があり、事前準備も大変だった。質問では答えられない内容もあったので、休憩時間を利用して調べて後で解説すると言うことも多かった。

    私にとって、授業を担当することも英語で授業することも初めてであるが、ボランティア活動を通じて与えられたこの貴重な経験は、楽しくて満足感の得られるものであった。

    P1260628講義の様子
    授業は最初に講義を行い、実習に入る。講義は私の作成したテキストを主にして、出来るだけ図表を多用し、またWEB動画なども織り交ぜて分かり易く行った。
    学生は静かに聞いており、質問も過ごしずつ出て来るようになった。
    英語でのコミュニケーションに心配していた私であったが、技術系の授業では、言葉での説明だけでなく、理解するための図表、式、実例などを混ぜることで、なんとか進めて行けると思われた。
  • ボランティア活動について(2)

    Posted on 2015年9月6日 takashi コメントはありません
    以前(2015年4月3日)の記事 スリランカでのボランティア活動について で「昨年(2014年)9月26日、スリランカに来てもう半年以上が過ぎ、ボランティア活動も先が見えて来た」と紹介したが、ここはスリランカ。そんなにうまくは行かないことを実感。

    前回も「今でも実習機材の購買要求書を1月末に提出したのが、全く処理されず2か月遅れても・・・」が、更に2か月遅れ、6月になってやっと、調達部門に購買要求書が届いた。

    調達の担当者は、それでも私の購買要求書をどう処理すればいいのか、一向に発注の気配がない。ある時、見積比較を持って来て、「コメントを書いてくれ」とか、ある時、サンプルを持って来て「これが要求しているものか」とか、いろいろと努力しているようだった。その都度、私の方から懇切丁寧に仕様と型番、参考図面を書面で提出していた。

    それで、最終的に決まったと思いきや、仕様と違ったものが入荷された。型番が先頭の6文字まで同じだが、その後の4文字が違う。「これが安かったから」とか「もう返品できない」とか。あれほど言っていたのに、何をベースに仕事をしているんだろうか、全く理解できない。

    また、他の部品の例では、こちらがインターネットで探したと言ったら、「それは、ローカルマーケットでは買えない」と言って最初から聞く耳を持たない。そんなことはないだろうと、「それなら、私が部品販売店に行って、探して来る」と行って探しに出たりもした。政府機関の学校では、給料は安く、また頑張っても頑張らなくとも給料は変わらない。特に成果の出にくい管理部門では真剣に働こうと言う意欲も湧かないようだ。

    P1200877パンチカワッタ (Panchikawatta) で機械部品を探す 
    パンチカワッタは、自動車部品を始め、各種機械器具、部品、材料を扱う販売店が軒を並べている。
    中国製が多いが、ドイツ製、日本製の高性能な機械も販売されている。しかし、値段は日本より高い。

    探している部品は、パンチカワッタで見つけたが、ドイツ製で値段も高く、私の設定した予算をオーバーしていたので、購入は諦めて、部品を製作することを考えた。日本では作るより買う方が安い場合が多いが、ここでは、人件費が安いので作る方が安い場合がある。
     
    そんなこんなで、約1か月が過ぎても、何も入ってこない。 それどころか、製作品については、全くの手付かず。どこも受けてくれそうなところがない。「もう、これは自作しかない」と結論付け。早速、図面を描く準備をした。事務用品販売店に行き、B2の鉛筆やら、定規やら、製図に必要な最小限のものを買った。
     
    P1210058スリランカで手書きの製図をすることになるとは・・・
    製図をしている風景をこの学校で見たことがないので、製図用具を買いに店を探したが、明くる日、事務所で聞くと、全く新品の製図用具一式が揃っており貸してくれた。A3までの用紙に対応しており、ドイツ製らしい。
    これで作図作業が少しは捗り、10枚ほどの部品図、組立て図を作成した。

    P1200940木工加工部門で製作
    図面を作成すれば、木材であれ、金属であれ、なんでも学校で製作してくれる。
    図面を渡しているが、どうも寸法はアバウト。

    P1210191実習装置の箱
    さすがに職人技。ものの1時間ほどで実習装置のボックスが完成。

    図面通りではないが、イメージはピッタリ合っている。

    P1210272試運転
    実習装置として完成させるため、電球とファンを内部に取付け、センサーを入れた。これをPIDコントローラーに結線し試運転。

    PIDコントローラーは、インド製を選んだ。そちらの方が日本製より機能性が高いため、実習には都合が良い。

    P1220256インストラクターへの導入説明
    関連部門のインストラクター7名を対象とした、メカトロニクス教科新実習プログラムの説明会を開き、座学と実習の講義を行った。 
    インストラクターからは、予想してなかった色んな質問が出され、更に改善が必要な部分もあるが、基本的に内容は理解出来るとのことであった。

    P1240287校長へ成果品の引渡し
    1年のプロジェクト進捗報告を行った後、校長へ成果品として全教材をハンドオーバーし、プロジェクトは一旦完了することになる。

    今後は、一時帰国して、再度の派遣要請により赴任し、ボランティア活動を継続することになる。

    昨年9月以来、ボランティア活動を1年経験して、「海外ボランティア活動」について、私なりに理解出来た部分がある。「組織や他の人から依頼されてするのではなく、自発的な意志を持って、自分に出来ることを考え、実践する。対価や見返りを求めず、自分の満足感や、文化・価値観などの違いを乗り越えて得られる現地の人との人間関係などがその報酬である」がボランティア精神だ。

    私の場合、この国の色んな事情でかなりチャレンジの部分もあったが、自分の経験した分野であったことや、とても有能なコーディネーターが私の活動をサポートしてくれたことにより成果に繋がったと考える。

  • スリランカで風邪を引く

    Posted on 2015年9月1日 takashi コメントはありません

    こんな暑い国で風邪を引くとは!

    日本では風邪を引いても医者に行くことはなく、十分な睡眠を取ったり、いつもより厚めの服を着て過ごせば、2~3日で治っていたが、ここスリランカではいったん熱が出ると中々治まらない。

    丁度、仏陀の誕生日の日(ウェサック・ポーヤデイと言う)の前日で、声もおかしくなり、頭痛がしていた。休みに入るとマズいと思い、医者にお世話になることにした。

    11日間の国内旅行から帰って来て、ビールとアラックの消費量が増えているのに気が付いていたが、どうやらこれが引き金になっていたようだ。旅行中は昼食時にも飲むことが多く、夕食時は、ビールの後アラックを飲む、と言うのが習慣になり、旅行から帰ってもこの生活が続いていた。そして、A/C・天井ファンを付けたまま、うたた寝することも多くなり、それが原因で風邪を引いたようだ。

    近くのパーク病院に行って、まず初診料Rs.500/=を払い、体温を測るよう言われる。その後、先生の問診が有り、処方箋を出してくれた。病院に付属の薬局で薬を買い、Rs.1,380/=ほど支払った。抗生物質が一番高く、後は咳止め、解熱剤などだった。アパートメントに帰って、抗生物質だけ飲んだ。その結果、38℃の熱は明くる日には36℃に下がっていた。

    その後は、アルコール量も控えるようにして、健康管理に努めるようにした。

    KaigaiSinryo治療代を保険新生する
    さて、スリランカへ来て、医者には結構お世話になっている。やけどで総合病院に1回、歯医者が3回、今回の病院で1回の計5回。使ったお金は知れているが、歯医者以外は、海外旅行保険が適用され支払いを受けた。

    歯医者は通常海外旅行保険では保険対象外であるが、国民健康保険に加入している場合、市役所・町村役場に申請すれば保険適用が受けられる。
    詳しくは、市町村の健康保険窓口で教えてくれる。