明日行く予定の大同までの鉄道チケットをまだ買っていなかったので、朝ホテルで手配した。ホテルにオフィスを置いている旅行代理店であるが、英語が通じないので、あらかじめ用意していた北京11:39発T283便を2枚と書いたメモを見せ、空席確認をお願いした。ホテルフロントの通訳の助けも借りてやっと購入出来た。チケットは軟座がなく硬座となった。運賃は北京-大同まで6時間ほどの乗車で54元/人であったが、手数料に60元。駅まで行って長い列を待つ時間を考えれば安いと自己暗示。
今日は久しぶりの雨。午後から晴れるとの天気予報を信じ、頤和園に行った。頤和園は地下鉄、バスで行けるらしいが、アクセスが簡単な地下鉄にて行った。地下鉄は4号線の北宮門で降りて、北宮門の入場ゲートから入った。
化香仏、石船、徳寿など主なところを3時間ほどで見て回った。頤和園といえば西太后が愛した庭園で有名であるが、贅沢な庭園を造るために政情に構わず多くの金を注ぎ込み、その浪費により国力が衰えて行ったとの話がある。君主たるもの、現状に満足することなく、常に周りの情勢に注意を払い、正しい認識と時代の移り変りへの順応などが重要なポイントであった。いつの時代でも、どこの国でも同じであるが、変化は常に起きている。その変化に気づかないと、やがて時代に取り残されて行くのは道理である。特に広大な土地に多くの民族が暮らしている中国ではそれを歴史が証明している。現在、中国共産党が現体制を確立してから61年となるが、国内ではウイグル地区、チベット地区の民族問題、就職難、都市部と農村部の格差、都市整備での立退き、水質汚染、住居費高騰等の問題が、また外交では尖閣諸島(中国では釣魚島と言う)、ノーベル平和賞受賞など多くの課題を抱えている。在の変化速度は以前に増して非常に速い。今後の中国政府のこれらの問題への対処、取組に注目したいと思う。
話は戻って、頤和園の観光でのアドバイスであるが、ルートは東宮門から入って北宮門から出るのがベスト。(私の場合、逆ルートとなっていたため、見る順序にやや違和感があった)
帰りは東宮門から出て、バスで北宮門へ行き、地下鉄でホテル近くの駅に戻った。
夕食は、ホテル近くの火鍋専門店。前回も利用したが、地元の人で賑わっており、いつも満席。ビール2本飲んで86元だったのには驚き。(安い)