どうしてフィリピンの英語講師なのか
フィリピンは、世界で3番目に英語を話す人が多い国と言われている。それは、フィリピンでは英語が母国語のタガログ語(フィリピンン語)以上に学校では重要視されているからである。
子供が幼少の頃から英語教育に力を入れている金持ちの親もいるが、一般の子供も小学生に入れば、いやおうなしに国語(タガログ語)以外の全ての授業は英語で行われる。
教科書もテストも先生の説明も全て英語となる。これで高校卒業まで10年間英語付けの教育を受けることにより、卒業時にはたいていの人は英語が自由に話せるレベルまで到達している。
学校外の生活では、たとえば家庭とか、友達との会話は、現地の言葉を使うのが普通だそうだが、十代の多感な時期に、英語の本をはじめ、アメリカ映画、ドラマなどに慣れ親しんで育つため、リスニング力、表現力なども養われている。
このような環境で育った多くのフィリピン人は英語を第二外国語とする外国人に英語を教えることを仕事にしている人が多い。
その証拠にマニラをはじめ、セブ等にも多くの英会話学校がある。そのほとんどは韓国系の学校で、生徒は90%以上、韓国人である。
オンライン英会話スクールとは
インターネットの普及とともに登場
一方、この英語教育環境をインターネットで日本の市場に提供しようとする動きが7年前頃から始まった。2004年4月に最初にオンラインスク-ルがマニラに出来た。
このスクールはマニラにオンラインセンターを設けグループレッスンを提供している。当初は1クラス最大5人で50分授業、現在は4人に低減されている。
その後、明くる年にマンツーマンのオンラインスクールが登場。スカイプを使った25分のレッスンを提供している。
当初は、先生の質は悪く英語がしゃべれるだけであったが、その後段々と改善され、英会話専門学校の先生などを講師に採用している。
以降は、雨後の竹の子のような勢いで出て来ており、現在では60以上のオンラインスクールがある。 2019年4月の時点で約220校のオンライン英会話スクールを確認している。
日本の英語教育が役に立たない
フィリピンの英語教育市場がここまで成長してきた背景には、日本の英語教育の問題がある。
英語のスキルにリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングがあるが、特に日本人はリスニングとスピーキングが弱いとされている。
それもそのはず、中学校、高校の英語教育は試験のための英語で、コミュニケーションを目的としていないから。
そして、日本にいる限り英語を使う機会はほとんどなく、英語は日常生活では不要と認識しているからである。
しかしながら、昨今の英会話能力を求める企業の増加やグローバリゼーションの動き、また円高による海外旅行熱の盛上がり等により日本人も老若男女を問わず多くの人が英会話を習いたいと思うようになって来たからである。
オンライン英会話なら長く続けられる
また、もうひとつの背景としては、その手頃なレッスン料にある。
日本で英会話学校に行くと年数十万円はかかる。それに会社勤めの人には、仕事帰りに英会話学校に通うのは並大抵ではない。時間的に調整が難しく、また気力も長続きしない。
それが、月4000~6000円程度で毎日自宅で好きな時間にレッスンが受けられるのは願ってもない英会話学習のチャンス。今、子供からお年寄りまでスカイプで英語のレッスンに励んでいる。
私事ですが、7年前に初のオンラインスクール受講、その2年後、他のオンラインスクールに入り、これまで4校での英会話レッスンを7年間経験した。
その間、先生と直接契約し、英語を教えて頂いたこともある。今や円高メリットもあり、低価格で、高レベルの先生から、質の高い英会話レッスンが受けられるのは、非常にいい環境に恵まれている言える。
南の島で英会話の企画
南の島で英会話の概要
今回、「南の島で英会話」のアイデアは、このような背景から個人的にフィリピンでの英語教育に興味を持ち、実際に先生方に会って本音の話を聞きたいと思ったことと、「セブで英語の特訓をしたい」と言う50歳以上の主婦2名の強い意志があったことで、個人的に企画して実施した。
「南の島で英会話」の概要は、セブでサービストアパートメントを月極で借り、3名の先生に毎日来てもらい、一日6時間の授業をした。
また、勉強で溜まったストレスを発散するため、休暇日を設け、近くの島へ1~2泊のバケーションを楽しんだ。費用等も全て載せていますので参考にしてください。
詳細は、このサイトでの特集「南の島で英会話」の他、下記サイトにも投稿していますのでご参照ください。質問等あれば、メールまたはコメントして頂ければお答えします。
マンツーマン英会話の効果
英語と海外旅行は切っても切れない関係。グループツアーで行くのはまだ何とかなるが、個人旅行となると、ホテルの予約とか現地での交渉に英語は必要ばかりか、旅を楽しむためには、地元の人とのコミュニケーションも大切。
このため英会話の勉強が必要。テレビコマーシャルでよくやっている「聞くだけで・・・」方式での上達は虫がいい話で、映画やアメリカンドラマを見ていて英語が上達した人は聞いたことがい。
テレビコマーシャルの出演人もそれなりに英語を使う必要に迫られ、他の方法も併用していると考えられ、この教材のみでの効果はそれほどではないと思う。しかも、宣伝広告費にお金がかかっているから、教材費が高いので費用対効果は極めて疑問。
どうすれば良いかと言うと、英語で考える力をつけること。このためには、リスニングの訓練だけでなく、スピーキングの訓練も同時に行うよう努力することが大切。
大切なのは、毎日、英語脳を訓練するための時間を作ること。これには、このフィリピンのオンラインスクールが有効だと思う。
どのスクールが良いかは、目的、好み、学習時間帯により意見が分かれるところであるので、言及は控え、受講者の判断によって異なる。下記比較サイトが非常に参考になる。
オススメの英語発音テキスト(American Accent Training)
私の経験から非常に有効だったオススメのテキストがあるので紹介したい。
このテキストは「American Accent Training]と言い、アメリカン英語のリスニングが非常に聞きやすくなる。アメリカンの発音の仕方が細かく解説されており、CD5枚が同梱されている。
解説を読みながらCDを聞くことでアメリカンアクセントの練習が出来、しばらくして、ドラマやニュースを聞くと不思議なくらい聞き取りが良くなっている。
このテキストはフィリピンでコールセンターのオペレータのトレーニングや英語の先生の発音練習に良く使っているらしい。オススメの1冊である。