ヌワラエリヤ 紅茶工場を見学

P1080692Pedro Tea Centre (ペドロ・ティー・センタ) 
ヌワラエリヤの町から3.5kmのところにあるペドロ・ティー・センタ。ここはヌワラエリヤの町から一番近い紅茶工場で、1885年に創立の歴史ある工場だ。
町からスリーウィーラーで300ルピー(約230円)。帰る時は、工場前で客待ちを拾う。
入場には200ルピー(約155円)が必要だが、これには、工場見学の他、紅茶代が含まれる。
P1080661タイトル
工場見学に入る前に紅茶が出される。
紅茶栽培農園が一望出来るサンデッキから茶摘の風景を望みながら紅茶を楽しむ。
ここで栽培され製造された紅茶で香りも良い。
P1080680工場見学スタート 
やがて説明員が来て、工場見学が始まる。
1グループは10名ぐらいで、1名の説明員が付く。
説明は来場者によるが、主に英語とシンハラ語で行なっていた。 
写真は、茶葉を計量する場所で、摘み取られた茶葉が集荷されここで計量される。
茶葉は1Bud 2Leavesと言って、ひとつの芽にふたつの葉っぱが付いた状態で摘み取られるそうだ。
P1080684Withering 行程
計量された茶葉は、まず最初にWithering 行程に入る。ここでは茶葉に空気を送り、余分な水分を飛ばし60%程度の重量にする。これにより香りが出てくるそうだ。
写真はウィザリング装置を示しており、網の上に載せられた茶葉に下から空気を送る構造になっている。
新鮮だった茶葉が、萎れた状態になるので、Withering(萎れる)と言う。
P1080688Rolling行程から製品まで
紅茶は発酵させて作るのを初めて知ったが、Rolling行程で茶葉を押しつぶし、その茶汁に含まれる酵素によって発酵が始まるとのこと。(Rolling Process) 
次に潰された茶葉を篩いにて一定の大きさに選別する。
その後、定められた温度、時間で発酵を進めると、茶葉は赤茶色になって行く。 
そして乾燥させた後、篩い分けにて等級別の製品となる。
等級は、一番粗いものが最上級で、一番細かい茶葉はティーバッグになると言う。
この工場は消費者向けの製品は製造していない。製品は紅茶メーカーにて再度ブレンドされ個々のメーカーの商品となる。しかしながら、おみやげ用としての紅茶も販売している。
写真は篩い分け行程を示す。

P1080677紅茶農園の注意書き 
茶葉は摘み取られてから洗浄することなくそのまま製品になるので、農園での品質管理が重要だ。 
紅茶農園では除草剤、殺虫剤などを一切使っていないと言う看板は、当然だが、一方で、茶葉は屋外で栽培され、風雨にさらされる。したがって、大気汚染物質の影響も心配される。
中国など一部の国で発生するPM2.5のような有害物質が上空を飛来し、雨とともに地上に落下して茶葉に付着することを考えると、産地には十分注意したい。

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