バドゥッラから山岳鉄道に乗り、キャンディへ

バドゥッラから紅茶鉄道に乗る

紅茶鉄道と言われる山岳鉄道の旅を満喫するため、バドゥッラからキャンディ(ペラディーニヤ)まで乗った。

コロンボフォートからヌワラエリア、エッラ、そして終点のバドゥッラまでの鉄道は、総長約300kmある。時間にして9時間半~10時間半はかかる。

山岳鉄道のルートと列車の構成

列車は、1日に4本の定期便がある他、日によって臨時便が出ることがある。 

各列車には、予約が出来る車両が連結されているが、座席数が限られており、満席になることも多く、早い目の予約が必要である。 

1007と1008に連結されているRajadani, Expoの車両は、民間の鉄道サービス会社が提供している1等車両で、地元の人の利用は少なく、比較的空いている。

予約も、駅窓口以外にインターネットで可能である。

山岳鉄道のルートと列車の構成
山岳鉄道のルートと列車の構成

山岳鉄道の列車時刻表

コロンボフォート、キャンディから、またはバドゥッラ、エッラ、ヌワラエリアなどから列車に乗ることが出来る。
バスなどに比べ時間はかかるが、どちらか片道をじっくりと山岳鉄道に揺られて見るのも良いだろう。 
コロンボからヌワラエリア、エッラ方面に行く列車にはキャンディを通らないのがあるので、注意。逆にエッラ、ヌワラエリアからキャンディに行く時もキャンディを通らないのがある。この場合、ペラディーニヤジャンクション駅で降りることになる。ペラディーニヤジャンクション駅からキャンディまで約6kmで、バス、スリーウィーラーで行くことが出来る。

列車時刻表
列車時刻表

アップカントリーの終点駅、バドゥッラ

アップカントリーの終点駅、バドゥッラ

キャンディ駅(正確にはコロンボ側に6km行ったペラディーニヤ・ジャンクション駅)から始まるアップカントリー線の終着駅がバドゥッラである。

ヌワラエリア、エッラを通過してここまで来ると、旅行者を見かけること稀。

バドゥッラのバスターミナル

バドゥッラのバスターミナル

バスでバドゥッラへ来ることも出来る。鉄道とはルートが違うので景色も異なるが、コロンボ、ゴールなどから出ており、鉄道より本数もある。

ラジャダーニ1等車両

ラジャダーニ1等車両

朝10:00バドゥッラ発の列車1008のRajadani(ラジャダーニ)に乗車。

この列車は昨日夕刻到着し、朝出発することになる。 したがって、日帰り(とんぼ返り)利用は不可能で、1泊する必要がある。

この列車には2等車、エコノミークラスも連結しており、地元の人はその車両に乗っているので、ラジャダーニの車両は空いている。

ラジャダーニの車内 

ラジャダーニは1等車でキャンディまでRs.1,150/=(約1,000円)。
始発駅バドゥッラからの乗客はいなかったが、エッラ、ナヌ・オヤ(ヌワラエリア)から2~3人の欧米系旅行者が乗車して来た。

ジャダーニの車内

この車両はA/C付き、WiFi付きとの振れ込みであったが、発電機故障による停電のため利用できなかった。
車両のメンテナンスが十分されていないようだ。

道中の見どころ

ナインアーチブリッジ

ナインアーチブリッジ

やがて見えてくる「ナインアーチブリッジ」。

エッラとバドゥッラの中間にあるこの橋は鉄道ファンの人気の撮影スポット。

これが見たくて、バドゥッラまで来た。

鉄道ファンに人気の撮影スポット

鉄道ファンの撮影スポット

お坊さんも撮影スポットから写真撮影。 なんと、こんなに近くで写真撮影ができるのも、この国ならでは。

鉄道沿いに広がるお茶のプランテーション

鉄道沿いに広がるお茶のプランテーション

列車は紅茶畑を通って行く。

鉄道に沿って多くの茶畑が広がり、あちらこちらで、茶摘みの光景が見られる。

2等車は少々危険が伴う

2等車は少々危険が伴う

2等車では座席指定がなく、このような乗車となる。
トンネルや切り開いた岩間に入るときは、注意が必要だ。

懐かしい単線のタブレット

単線鉄道を上り・下りの両列車が使用する時に、線路使用権を管理するためタブレットを使う。

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日本で見られなくなった懐かしい光景。

タブレットを得た運転手のみが鉄道線路に入ることが許されるため、鉄道線路内の列車はひとつだけとなり、安全が確保される仕組みだ 。

昔、日本の単線で良く見られた光景だが、今は信号によるコントロールに変わった。

ペラディーニヤジャンクション駅

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やがて、列車はペラディーニヤジャンクション駅に着いた。

ここで、キャンディ行きとコロンボフォート行きに分かれる。

キャンディへ行くにはここで降りて、鉄道か、バスに乗り換える必要がある。

重要な鉄道駅

ここペラディーニヤジャンクション駅は、コロンボフォート、キャンディ、バドゥッラの3方向の切換えを行う重要な駅になっている。

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切換えは全て手動となっており、運転手にタブレットを渡し、安全を確保する方式だ。

駅員に聞いてみると、「スリランカの全ての列車のコントロールは、タブレットを使用しており、安全な運行をしている」と自慢げに話していた。

ペラディーニヤジャンクション駅近くのゲストハウスに泊まる

当初の予定では、ここペラディーニヤジャンクション駅で乗換え、キャンディまで行く予定であったが、ここで宿を探すことにした。

理由は、キャンディまではバス(Rs.35/=)が走っているが、宿を探すには時間的に遅すぎるし、スリーウィーラーで行くとすると、Rs.700/=と高いことを言う。

コロンボなどメーターがあるところなら、キロ40~50のところだが、交渉となると外国人にはキロ100ルピーは言う。

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で結局、1泊Rs.1,500/=の宿を近くに見つけ1泊した。

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