フーコック島へ行く途中、チャウドックへ寄りました。この記事では、その時の交通機関、ホテル、街歩きなどについて紹介しています。まず、カントーからチャウドックへのバス。次にチャウドックでの宿泊について。そして、観光スポット・見どころやグルメ・レストランについて。現地で実際に得た情報を元に紹介します。
チャウドックとはどんな街?
メコンデルタの西部、カンボジアとの国境に近いチャウドックは、豊かなメコン川流域の支流ハウジャン(後江)川沿いに位置している。川では、手漕ぎボートでの観光や、カンボジアへ国境を越えるボートツアーなどがあり、観光や交通の拠点となっている。
また、チャウドックの街の南西約6kmのところに、230mの高さのサム山があり、神聖な山として多くの伝説があり、ベトナムの聖地として知られている。
一方、ふもとにはお寺や廟、陵墓などが点在しており、ベトナム国内からの参拝者や、外国人観光客で賑わっている。
チャウドックの特産品として、マム・カーと言う発酵させた魚がある。この地方独特の名物となっており、市場や観光地で売られている。
チャウドックへの行き方
カントーからバスで行ってみた
バスチケットの予約・手配
フーコック島へ行く途中、カントー経由でチャウドックを訪れた。
チャウドック行きのバスは、街歩きで見つけた地元の旅行代理店にて手配をお願いしたところ、直ぐにバスステーションに電話をして予約を入れてくれ、予約のメモをくれた。
バス会社は、Futa Bus Lines (Phuon Trang)だった。ホーチミンから乗って来たのと同じバス会社。
その場では、手数料一人20,000VND(約100円)を支払い、バスチケットは乗り場で買う要領だった。バス代が100,000VND(約500円)に対し、20%の手数料は少々高いと思ったが、バス乗り場までが遠いため行けないのと、電話予約が難しいので仕方ない。
予約は電話を入れるだけなので、ホテルに頼んでも良かった。また、その方が何かと都合が良いとは思ったが、翻訳アプリでの会話にはもどかしいのであきらめた。
Futa バスとは、Phuong Trang社が運営するバス会社Futa Bus Linesのこと。2002年11月創立以来、旅客ニーズに応えながら旅客運送サービスを提供し、顧客から信頼を得ている。ベトナム北部はもとより、メコンデルタ地域への定期長距離バス運行を行っている。
Futaバスの詳細は、下記公式サイトのリンクで。予約も出来る。
カントーバスターミナルへは無料シャトルバスがピックアップ
カントーのバスステーションは郊外にある。Futaバスには無料ピックアップサービスがあるので、バス出発の1時間前になるとホテルまで迎えに来てくれる。
朝、11時発のバスだったので、10時頃、ホテルまでピックアップのバンが来た。バスステーションに到着してから、チケット売場へ行き、チャウドックまでのチケットを100,000VND(約500円)で買う。
カントー から チャウドックへのバスルート
下の地図は、カトーバスターミナル①と、途中休憩のドライブイン②、そしてチャウドックのバスターミナル③を結んだバスルートを示す。地図を拡大すれば、詳細なロケーションが分かる。
バスドライバーの危険な運転
Futaバスドライバーの運転は、座席が最前列でもあったので怖い思いをした。ドライバーは眠たそうで盛んに目をこすっていたし、運転中、眠気覚ましなのか、ズーっとスマホの画面をチラチラ見ながら、家族(奥さんと子供?)とビデオ通話をしていた。
下のビデオはその様子を撮影したもので、ベトナムのオートバイが多い危険な道路の状況が分かる。ベトナムは、右側通行であるが、右端を逆行するオートバイ、斜め横断する自転車、歩行者、人力車。バスはしきりにクラクションを鳴らしながらブッ飛ばす。
チャウドックへの道中、救急車とオートバイの正面衝突事故を目撃した。これまで、ベトナムを旅行していて何度も事故に遭遇してきた。
信号が少ない。信号があっても守らない。オートバイが多過ぎる。道が混雑していると、オートバイは歩道を走る。人よりオートバイ、オートバイより車が優先の暗黙のルール。こんな状況では事故が多発するのは、防ぎようがない!
とにかく信号が少ないし、信号があっても守らない。オートバイが多過ぎるので、道はオートバイで溢れ歩道も走る。人よりオートバイが優先の暗黙のルール。こんな状況では事故が多発するのは、防ぎようがない!
チャウドックのバスステーションに到着した後の街までの移動
バスは休憩を入れて約時間でチャウドックのバスターミナルに到着した。ここでまた例の如く、シャトルバスに乗って街中まで行く。
シャトルバスの案内については、多分ベトナム人には伝わっているのだろうが、我々には言葉が通じていないので分からない。だから、着くと直ぐに乗務員か、バスステーションの係員に「街まではどれで行くの?」的な質問をしなければならない。
そうすると、ちゃんと親切に教えてくれる。行先(例えば、ホテルとか建物、住所など)をドライバーに伝えると送ってくれる。
ホーチミンから行く場合
ホーチミンからのバスは乗り場に注意
ホーチミンからバスに乗る場合、Futaのバスが快適に利用出来る。Futaバスのサイトから予約をすることも可能だが、乗り場をしっかりと確認する必要がある。
私はカントー行きバスを乗るのに、Futaのオフィスに行ったが、行先によってオフィスが違うのが分かり、別のオフィスまでタクシーで移動する羽目になった。乗り場は、202 Le Hong Phong, Dist5 にあるフオン・チャン(Phuong Trang)バス会社のオフィスで、地図等の詳細は下記リンクを参照下さい。
ここでチケットを買うとシャトルバスでミエン・タイ・バスステーション へ移送してくれる。
タクシーとか路線バスで、ミエン・タイ・バスステーションに直接行くことも可能であるが、ホーチミンから距離もあり、また大きなバスステーションなので迷うかもしれないので、フオン・チャンバス会社のオフィスへ行くのがオススメである。
チャウドック行きバスの詳細
バスは、スリーピングタイプで早朝5時発から深夜1時発の便まで、1日34便の運行がされている。
ホーチミンからチャウドックへは、241km、6時間少々かかる。 料金は、155,00VND。
Futaバス時刻表は、下記リンクを参照下さい。
チャウドックで泊まる
ロケーションはどこが良いか?
チャウドックの街は小さいので、街の主なところはほぼ歩いて行ける。
中でもオススメは、チャウドック市場の近く。ホテル、レストラン、カフェなどが多く、また、ナイトマーケットも近い。交通の面でも、タクシーがいつも待機しており便利である。
今回、チャウドックで宿泊したホテルは、フーン・クオン(Hung Cuong)。建物が新しく部屋も広くて綺麗だった。ホテルの詳細は、下記リンクを参照。
チャウドックのおススメホテル
Booking.comチャウドックの観光スポット・ 見どころ
チャウドックの観光名所・見どころ4選を紹介します。
- サム山とふもとのお寺
- ハンジャン川の手漕ぎボートで対岸へ
- チャウドック市場
サム山の観光
サム山は街の南西約6kmのところにあるので、タクシーを利用する。料金は70,000VND(約350円)。
麓に着くと、先ず正面に目に入る大きなお寺が西安寺だ。
中に入ると、バイクタクシーでサム山に登らないかと声がかかる。
とりあえず、山頂を目指してバイクに乗る。
バイクタクシーは比較的安全な乗り物だった。
速度もゆっくりと走ってくれるし、道路も混んでないので快適だった。
この先に見えるのがカンボジアの田園地帯である。
西安寺の向かいにある大きなお寺。たくさんの信者がお参りしていた。
道路沿いには、マム・カー(魚を発酵させた食品)を売る店が並んでいる。
多くの地元の人達が買いに来ている。(美味しいのかなぁ?)
ハンジャン川の手漕ぎボートで対岸へ
ハンジャン川沿いのボート乗り場に行くと、対岸へ渡る手漕ぎボート乗り場がある。
手漕ぎボートに乗ってで対岸へ行ってみた。
対岸には、チャム族の住む村があり、高床式の集落が並んでいる。
チャウドック市場
川沿いの道を北に進むとチャウドック市場に入る。
ゴチャゴチャと散らかっているが、ベトナムの市場は、こんな感じ。
いろんな種類のトロピカルフルーツが並んでいる。
中に入っていくと、ここでも魚の発酵食品マム・カーの店が並んでいる。
チャウドックのグルメ・レストラン
レストランの多い通り
チャウドックでは、市場近くにもレストランがあるが、特にオススメは、チュン・ヌー・ヴォン通り( Trưng Nữ Vương )だ。
新しい道沿いに2~30軒のレストランが並んでいる。
チュン・ヌー・ヴォン通り にある鍋レストランで海鮮鍋を注文。
2人用の海鮮鍋にビール大ビン 2本も飲んで250,000VND(約1,250円)は安い。
同じくチュン・ヌー・ヴォン通りにある焼肉レストランで焼肉を注文。
2人で焼肉とビールを飲んで、246,000VND(約1,230円)だった。
チャウドック名物 魚の佃煮 マム・カー を食す
マム・カーは、チャウドック独特の名産品で、淡水魚を塩漬けにした後、炒り米粉とニョクマムに漬けて発酵させた食品。マム・カーを店先に陳列しているレストランがあったので入ってみた。
店の人に「どうやって食べるの?」と聞いてみると、「マム・カーは、ご飯と一緒に食べると美味しい」と返ってきた。
そこで、マム・カーを食べてみた。
なるほど、少し塩辛いがご飯と合う。 日本で言うと佃煮の感じに似ている。