ヤンゴンでの宿泊について、おすすめのロケーションを観光スポットと合わせて案内します。
ヤンゴンは大きな都市で、市中心のダウンタウンから観光スポットまで距離もあり、移動にはバスやタクシーなど乗り物が必要となる。どこに泊まれば、街歩きから観光まで効率良くこなせるのか。
この記事では、ヤンゴンを4つのロケーションに分け、実際に3箇所に宿泊をした経験から、各エリアの特性や観光情報などを紹介しながら、旅行者の目的に合致したホテルのロケーション選びが出来るよう、ロケーション別にホテルを案内して行きます。
ヤンゴン市内における4つのエリア
ヤンゴン市内を大きく分けると次の4地域に分けられる。
- ダウンタウン(スーレーパヤーを中心としたヤンゴン駅より南側の地域)
- シュエダゴン・パヤー周辺(シュエダゴン・パヤーを中心としたヤンゴン中央駅より北側の地域)
- インャー湖周辺
- ヤンゴン国際空港周辺
ヤンゴン駅南側、ダウンタウンエリア
スーレーパヤーを中心としたこの地域は、西と南はヤンゴン川、東はパズンダン・クリークの川に囲まれたエリアで、南のストランド通りからヤンゴン中央駅にかけてにぎやかな街並みとなっている。
スーレーパヤーからヤンゴン中央駅に向かって北に伸びるスーレーパゴダ通りは、街の中心地。
高級ホテルやショッピングモールなどが立並ぶ。
通りの手前右側(東側)へ進むと、ヤンゴンで一番大きなマーケット、ボーヂョーアウンサンマーケットがある。またその向かいに、巨大なショッピングモール、25階建てのジャンクションシティが2017年にオープン。この地区は歴史的建造物や昔からの街並みに加え、近代的な都市空間が重なりつつ発展して行く都市ヤンゴンを観光するのにもっとも適したロケーションである。
ボーヂョーアウンサンマーケットに入ると宝石ショップがぎっしりと並んでいるのが目に入る。
お土産用の安いものから高価なものまでいろいろ。
また、スーレーパヤーを右手(西側)へ曲がると、インド人街が、更に南に降りて西には中国人街があるので街歩きとして楽しめる。
一方、スーレーパヤーを真っ直ぐ南の方へ行くと、イギリス植民地時代に建てられた建物が並び、中央郵便局、電話局などもある官公庁エリアとなる。
ヤンゴン地方裁判所の建物
イギリス植民地時代の建物がストランド通りからパンソーダン通りに並んでいるので必見。
ダウンタウンのホテル・ロケーションマップ
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宿泊したホテルは、ミレニアムホテルで、スーレーパヤーから西の方に徒歩10分ほどのところにある。
歩いて街の中心まで行けるので街歩きには便利。
ヤンゴン駅北側、シュエダゴン・パヤー周辺エリア
スーレーパヤ-から北へ約4km行ったところにミャンマー最大の聖地シュエダゴン・パヤーがある。スーレーパヤーからバスまたはタクシーで行ける。
シュエダゴン・パヤー付近は、賑やかで、レストランや店も多い。
また、夜遅くまで賑わいがあり夜景を楽しんだりも出来る。
この周辺には、シュエダゴン・パヤー以外に、見どころとしては、国立博物館、ボーヂョーアウンサン博物館などがあるが1日あれば十分で、後は時間があれば、ミャンマー水族館、ヤンゴン動物園、市民公園などを散策するのも面白い。
近くの見どころ
シュエダゴン・パヤー
金色の仏塔が眩い光を放つ。
ここは、ミャンマー仏教徒 の最大の聖地。
多くの仏教徒を引き付けて止まない聖なる力を持っている。
ボーヂョーアウンサン博物館
アウンサン・スーチーの父、アウンサン将軍が暗殺されるまで家族で暮らしていた家。
現在、博物館として公開されている。
シュエダゴン・パヤー周辺のホテル・ロケーションマップ
シュエダゴン・パヤー周辺は、街から離れた静かな環境にあり、ゆっくり過ごすのには、良いところだろう。
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宿泊したホテルは、ビューティランドホテルボーチョーで、シュエダゴン・パヤーまで歩いて約16分。街までは、バスかタクシーに乗って行けるので、不便さはない。
写真は、ホテルから見えるシュエダゴン・パヤーの夜景。
インャー湖周辺エリア
イニヤー湖は、シュエダゴン・パヤーより約6km北に行ったところにある大きな湖。バス、タクシーで行ける。
静かな湖と緑豊かな森に囲まれたインヤー湖周辺には2015年末オープンのヤンゴンで最新のショッピングモール、ミャンマープラザや有名ホテルなどの建物が立並び、新しいヤンゴンの名所となっている。
観光スポットとしては、近くに宝石博物館やアウンサン・スーチー邸などがある。
大きなショッピングモールやホテルが立並び、新しい街並みを作っている。
近くの見どころ
インヤー湖
インヤー湖は周辺を緑に囲まれた静かな湖。水鳥なども多く生息する。
アウンサン・スーチー邸
門の中には入れないが、入口で写真を撮る人は多い。
インヤー湖周辺のホテル・ロケーションマップ
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今回、この地域での宿泊はなかったのですが、ホテルを探していて気に入ったホテルがありました。それは、ホテルヤンキンで、インヤ湖まで約1kmと近く、ショッピングセンターや湖畔を散歩するのに便利な場所です。
空港にも近く、バス、タクシーでヤンゴンの街にも簡単にアクセス出来るので、ゆっくり過ごしたい方には良い所かも知れません。
ヤンゴン国際空港周辺エリア
ヤンゴン国際空港は、ヤンゴンの街から約17km北にあり、車で約1時間のところ。また、直ぐ近くに長距離バスターミナル、アウンミンガラーハイウェイステーションがあり、バガン、マンダレー、インレー湖、チャイティーヨー方面行きバスの発着点となっている。
このため、空港へのアクセス、長距離バスへのアクセスが良いのがメリットで、早朝や、深夜での発着便利用には便利なロケーションと言える。
観光名所としては、ヤンゴン日本人墓地がバスステーションの近くにある他、ロイヤルホワイトエレファントガーデン、チャウットーヂィーパゴダなどがある。
アウンミンガラーハイウェイステーションは大変広く、バス会社の事務所もたくさん並んでいるので探すのは難しい。
近くの見どころ
空港近くのチャウットーヂィーパゴダ(大理石仏)
空港近くのチャウットーヂィーパゴダ(大理石仏)内のガラスケースに納められたローカチャンタ・アーバヤ・ラバムニ大仏。
高さ11m、重さ600トンの大仏は、マンダレー近くのサガインヒルから発掘された大理石を水路エーヤワディ川で運搬し、彫刻し2008年完成、祀られた。
ヤンゴン日本人墓地の慰霊碑
アウンミンガラーハイウェイステーションの北側の道を東に進むとヤンゴン日本人墓地がある。
ここには、さきの第二次大戦で犠牲となられた多くの精霊が祀られている。入口を入って一番奥にあるのが日本政府の建立した平和記念碑であるが、他に戦友会や遺族会などの慰霊碑、慰霊塔などが広い敷地に建立されている。
ビルマ平和記念碑には、「さきの大戦においてビルマ方面で戦没した人々をしのび平和への重いをこめるとともに日本ビルマ両国民の友好の象徴としてこの碑を建立する
施工 昭和56年3月28日
日本国政府」
と記されている。
空港周辺のホテル・ロケーションマップ
空港、およびアウンミンガラーハイウェイステーション周辺のホテル地図を示す。
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宿泊したのは、ウィナーレジデンスで、空港の近くと言うよりアウンミンガラーハイウェイステーションの近く。バスでの移動には便利なロケーションでした。
ヤンゴン国際空港まで10km、シュエダゴン・パゴダへは18km、ダウンタウンのス―レ―パゴダまで20kmのところで、バスが頻繁に通っているのでバス利用が出来る。
ワンベッドルームの部屋は55m2と広く、キッチンもあり、ちょっとしたロングステイも可能。
これで朝食付きで約2,900円なので安い。
まとめ
ヤンゴンで宿泊するホテルを選ぶ時の参考として、ホテル・ロケーションマップとともに、周辺の観光スポット、オススメの見どころなどを紹介しました。
ヤンゴンはタクシーはもとより、バスが発達しており、旅行者も簡単に利用できるので、観光にこれを活用するのも選択のひとつです。(通勤時など、時間帯により混んでいる場合があるので、利用する時間には注意が必要)