【コロンボ】スリランカで歯が痛くなったら考えること

スリランカの国立歯科病院に行ってみた

スリランカの国立病院とは

コロンボで歯医者を探している時、ローカルコーディネーターに別の歯医者の紹介もあったので行ってみることにした。(既に治療を始めた後であったが、彼は日本に居たので、そのことを知らなかったようだ)

ここはDental Hospitalと言う国立病院で、医療費は外国人も全額タダ。スリランカでは国立病院に行くと医療費は無料であると聞いていたが、実際そうであった。

しかしながら、多くの人が国立の病院に行くので、朝早くから長時間待たされることになる。

国立歯科病院(Dental Hospital)見学

ローカルコーディネーターに紹介されたDental Hospitalに行ってみた。

この病院は、歯科専門病院で、大変古い建物だった。まるで怪談話にでも出て来そうな雰囲気の病院だ。

現在、隣に新しい病院を建てていて、関係者は「この4月25日に移転する」と言っていた。ところが、そのビルディングを見てみると、まだ内装どころか、外装も出来ていない。あと、2週間少ししかないのに。ホントーに完成するの?って思った。

絶対無理でしょ。でも政府の病院だから、公にそう言っているんだろう。約束出来ないことを平気で言ってしまうのが、スリランカン スタイル だ。

訪れた日は、土曜日の午後で休診だったので、医者とは話しが出来なかったが、看護婦さんと話をした。

やる気のなさそうな若い看護婦とヌシのようなベテラン看護婦がいた。ベテランの方に、「治療室を見せてくれ」と頼んだら、中に案内してくれた。

Dental Hospital

病院は古い建物で、中に入るとお化けが出てきそうな雰囲気。

中にある治療用の設備について「この設備は何年くらいになるの?」って聞くと、「5年ほど」。「どこの製品?」、「フロム チャイナ」 。

5年ほど前に中国製の治療設備を中古で入れたようだ。国立は予算が少ないためか、新品はほとんどなく、日本で使われた古い設備とかが使われている。

それで、「ここではクラウン(治療した歯を覆う金属性かセラミック製の被せ物)などの処置はするの?」と聞くと、「出来ない」と答えた。

つまり、私が今私立病院で受けている治療は、ここでは出来ないと言うことだった。

私立病院で3万ルピーもする治療を国立で無料では予算的に出来ないのだろう(歯の治療は日本でも保険適用となる治療内容が限定されているくらいで、材料などによっては高価になる)

スリランカ人の歯の治療方法の選択

スリランカでの歯の健康に対する意識レベル

スリランカで、歯の治療に関して、2つの私立病院と1つの国立病院に行って、治療方法、医療レベルを確認した。

その結果、国立病院では、無料であるが、国の予算が限られて降り、高度な金のかかる治療は出来ないので、簡単な治療方法を取っている。

その理由は、政府も国民も歯の健康に対する意識が低いためと思われる。

これは、私が歯医者に行くことを職場の同僚と話しをしたところ、「俺なんかは、歯は抜いてもらったよ」と平気で言っていたことからも、スリランカでは、歯に問題が起きた時、抜くのが普通の治療なんだなぁと思った。

スリランカでも最新技術での歯の治療は可能

これに対し、私立病院では、近代的な設備を整え、海外で技術習得したレベルの高い先生を揃えており 、治療費さえ支払えば、日本と同レベルの治療が受けられる。

したがって、スリランカでは、無料の国立病院で簡単な治療を受けるか、国民の平均月収に相当する治療費を払ってまで、私立病院で高度な治療を受けるかと言った選択肢をしているのではないかと想像する。

スリランカを旅行中、歯が痛くなった時に考えること

スリランカで歯の問題が起きた場合、まず、短期の旅行なら、我慢して日本へ戻って治療をするのが良いだろう。

ある程度の期間滞在する必要があり、スリランカでの治療を検討する場合、国立病院は絶対に避け、民間の私立病院に行ってみる。

私の探したところ以外にも、良い病院(新しい設備と海外で技術を習得した医師がいる病院)もあると思われるので、2~3か所行ってみて、治療方法を聞き、設備・器具などを確認して決めるのが良いだろう。

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