【フーコック島】観光おすすめ・見どころ 実践旅行ガイド

ついにフーコック島へやって来ました。ホーチミンから、カントー、チャウドック、ハーティエンでバスを乗り継ぎ、ハーディエンからスピードボートで到着。

この記事ではフーコック島の概要、フーコック島への行き方・交通手段、 フーコック島での宿泊、観光スポット・見どころ、グルメ・レストランなどについて現地で実際に得た情報を元に観光ガイドとして紹介します。

フーコック島とはどんな島?

フーコック島はタイランド湾に浮かぶベトナムの島で、ハーティエンからは45kmあるが、カンボジアからは15kmの距離。漁業が主な産業だが、黒コショウやヌックナムも生産している。

また、島の南側には白砂ビーチが続き、海水浴、スノーケリングなどに人気のスポットとなっている。2012年に空港が完成、2014年に国際便も就航し、国の観光開発戦略の拠点としてフーコック島のリゾート開発が盛んになって来た。

リゾート開発が進むフーコック島のホン・トム自然公園

2018年12月、運行したばかりのホン・トム自然公園のケーブルカー。

ケーブルカー駅近くにはリゾートホテルの建設が急ピッチで進んでいる。

フーコック島への行き方

フーコック島へは、ボートと飛行機の便がある。ボートの場合、ラックジャーからスピードボートが、またハーティエンからもスピードボートが出ている。飛行機の場合、ホーチミンからベトナム航空、ジェットスター、ベトジェットエアが出ている他、ハノイ、カントーなどからの便もある。

ハーティエンからスピードボートで行く

ハーティエンから出るスピードボートの会社は、スーパードン、フーコック・エクスプレスボート などが出ている。

スーパードンは、1日4便(07:35, 08:00, 09:45, 13:45 )で、1時間15分の乗船。一方、フーコック・エクスプレスボートは1日5便(6:00,7:45, 9:45, 11:45, 13:45)で、同じく1時間15分の乗船。料金は、スーパードン が230,000VND、フーコック・エクスプレスボートは250,000VNDである。

ボートチケットの予約・手配

我々はスピードボートのチケットをホテルで手配してもらった。朝9:45発を予約したところ、ボート会社は、スーパードンだった。

料金は、282,000VNDで、正規運賃230,000VNDに対し52,000VND(約260円)の手数料が乗っている。この料金には、無料ホテルピックアップ(ボート乗り場までの移動費)を含んでいたが、二人で104,000VNDは少々高い気もするので、次に示す方法で購入し、タクシー等で自力で行く方が良いかも知れない。

ホテルでの予約以外に、ボート乗り場窓口やボート会社のオフィスでの予約か、インターネットで予約する方法がある。

スーパードンのハーティエンオフィスの住所がWEBに載っているので、チケットが購入出来るかも知れない。(未確認)

Addr: 11 Tran Hau street, Binh San ward, Ha Tien town.
Tel: (0297) 3955 933

一方、インターネットでのオンライン予約、および出航時刻のチェックなどは下記サイトから行える。

ハーティエンのボート乗り場

1時間前、ホテルにピックアップの車が来た。ボート乗り場は対岸に見えているが、橋を渡るので、少し遠回りで行くことになる。

フーコック島へのスピードボート

フーコック島へのスピードボート、スーパードンがフーコック島から到着。

乗船客を降ろし、フーコック島に折り返す。

ハーティエンからフーコック島へ出航

スーパードンに乗船

スーパードンに乗船する。

オートバイ毎乗込むのは、ベトナムならではの光景。

スーパードンの船内はツーフロアで自由席。船内は極めてきれい

船内はツーフロアになっており、自由席。船内は極めてきれい。

ハーティエンからフーコック島までのルート

フーコック島に到着、街までの移動

フーコック島のバイボンに到着後、街の中心地ユーンドンまでシャトルバスが出ているので、これを利用する。ひとり30.000VND(約150円)。

ホテルが決まっていれば、ホテル名か住所を言うと途中であれば降ろしてくれるが、中心地より先(ビーチ沿いのホテルなど)は、終点で降りて、タクシー等で各自移動することになる。

フーコック島のユーンドンまでのシャトルバス

到着後、桟橋から陸地に向かって少し歩くと、シャトルバスが待っている。

ラックジャーから行く場合

スーパードンは1日4便( 07:00, 08:10, 10:40, 13:10)を運行、2時間半の乗船。している。

一方、フーコック・エクスプレスボートは1日3便(7:20, 11:00, 13:45)を運行、2時間15分の乗船。運賃はそれぞれ、330,000VNDと340,000VND(1,650円と1,700円)

赤い船体のフーコック・エクスプレスボート

颯爽と水面を走る赤い船体のフーコック・エクスプレスボート。

ホーチミンからのアクセス

ホーチミンからは飛行機が出ている。ベトナム航空、ベトジェットエア、ジェットスターパシフィックなどが1日19便飛んでいる。料金は、840,000~2,000,000VND(4,200~10,000円)。約1時間のフライト。

全フライトの時間と料金を下記リンクにて表示しています。

フーコック国際空港に着陸する飛行機

フーコック国際空港に着陸する飛行機。

フーコック島で泊まる

ロケーションはどこが良いか?

フーコック島の人気の場所はロングビーチ(チューンビーチ)沿いのリゾートホテル。ここなら、レストランが多くて、ナイトマーケットまでも近い。

フーコック島のオススメのホテル

ホテルのレンジは広くて、高級ビーチリゾートからバンガロー、ホームステイまで選べる。価格も1泊1,500円から20,000円超まで。予算と好みに合わせて選ぶことが出来る。

4つ星リゾート カミア リゾート&スパ

高級ビーチリゾートのオススメは、Camia Resort & Spa。フーコック島のオンラン・ビーチにある4つ星リゾートですが、プライベートビーチもあり、料金は6,000円からとリーズナブル。

トム ヒル リゾート & スパ フーコック

海に面したトム ヒル リゾート & スパは、きれいで快適なリゾートホテル。海まではシャトルバスで無料送迎。朝食バイキングも素晴らしいと評判。それでいて、料金は3,300円からと極めてリーズナブルなオススメのリゾートホテルです。

宿泊したゲストハウス ジャータンフーコックゲストハウス

ビーチから離れると、かなりお手ごろなゲストハウスもある。レストラン・バーも併設されたこのジャータンフーコックゲストハウスは、1泊1室約1,600円で泊まれる。建物は新しく、WiFi、薄型テレビ、エアコンも装備。山間を5分ほど登ったところにあり、静かで良い環境なのでオススメ。

ジャータンフーコックゲストハウス

建物は新しく掃除も行き届いていてきれいだった。

スタッフの対応も親切で快適に過ごせた。

フーコック島の他のホテルを探す

フーコック島にはたくさんのホテルがある。希望のホテルを地図から探そう。

Booking.com

フーコック島の観光スポット・ 見どころ

フーコックの見どころとしては、先ずビーチ。ビーチは、西側に20kmも続く白砂のロングビーチの他、東側のサオビーチなども美しい。次に最近開発されたホン・トム自然公園は楽しいリゾート雰囲気が味わえる。日本ブランドの真珠工場、ワイン工場、ヌックナム工場、黒コショウ生産など地元産業を見るのも面白い。その他、フーコック収容所などベトナム戦争当時の歴史を物語る建物がある。

街歩き

ロングビーチ

ロングビーチ(チューンビーチ)は20kmも続くフーコック島の代表的なビーチ。ビーチ沿いには、ホテル、レストランなどが立並び、リゾートの雰囲気を醸し出している。

20kmも続くフーコック島のロングビーチ(チューンビーチ)

延々と続く白い砂浜のビーチは、海水浴客で賑わう。

ロングビーチからの夕日美しい。

ロングビーチからの夕日美しい。

水平線に沈む夕日を見ながらグラスを傾けると一日の疲れが取れる。

フーコック島のシンボル カウ岩

ユーンドン川が海に注ぐ河口にあるカウ岩は、右に漁港、左にビーチを分けるシンボル的な存在。そこには、島民の信仰の対象である石山殿が祭られている。

島民の信仰が篤い石山殿(ディン・カウ)

島民の信仰が篤い石山殿(ディン・カウ)

地元の多くの人がお参りに訪れている。

神秘的な美しさの石山殿

石山殿は神秘的な美しさと素朴な建物が印象的だ。

ナイトマーケット

多くの店が並んで賑やかなナイトマーケット

ナイトマーケットでは多くの店が並んで賑やか。

特にシーフードのレストランが多い。

島巡りホッピングバスツアーが運行している

フーコック島には、ホッピングバスツアーが運行している。

島中のほぼ全ての観光スポットを一定時間の間隔で廻り、自由に乗降り出来るバスツアーで、24時間有効で220,000VND(約1,100円)だ。

バスは8:00から16:00まで40分間隔で計13便が約3時間かけて観光スポットを廻り元に戻って来る。バスルートマップは下記を参照。図の①~⑭に停車する。

フーコック島ホッピングバスツアー運行ルート
フーコック島ホッピングバスツアー運行ルート

バスチケットは、WEBからでも購入できる。ルートと停留所、時刻表などの詳細は、下記を参照。

チャーターカーでの島巡り

我々は、チャータータクシーを探し1日600,000VND(約3,000円)で交渉していたので、利用はしなかった。 二人でバスに乗った場合、440,000VNDでチャーターより安いが、バス停での待ち時間や最終が16:00と言うことなどを考え、チャーターを選んだ。

観光ルートは次の順に廻った。

  1. SIMSONのワイン工場(③、④)
  2. 真珠工場(Ngoc Hien Pearl Farm)(⑥)
  3. 最南端 アントイ港に行く(⑦)
  4. ケーブルカーに乗ってホン・トム自然公園に行く(⑧、⑨、⑩)
  5. フーコック収容所(⑫)
  6. ヌックナム工場(⑫)
  7. サオ・ビーチ(⑮)
  8. ホーコックパゴダ
  9. 黒コショウ農園(⑱)

下の地図上に数字で表示しています。

SIMSONのワイン工場

SIMと言うのは花の名前で、この花をワインに漬け香りを付けてSIMワインとして製造している。ナイトマーケットで試飲してみたが、フルーツワインのようにとても甘い。香りを好むのには良いかも知れない。

SIMSONのワイン工場直売所

SIMSONのワイン工場直売所。

工場に併設された土産売り場では、SIMワインの他、NONIワインや健康食品なども販売している。

数々の醸成タンクが並ぶSIMSONのワイン工場

SIMSONのワイン工場には、数々の醸成タンクが並ぶ。

SIMやNONIをはじめ多くの種類の植物が植えられている工場裏の広大な植物栽培用地

工場裏には広大な土地の植物栽培用地があり、SIMやNONIをはじめ多くの種類の植物が植えられている。

真珠工場(Ngoc Hien Pearl Farm)

日本の経営によるフーコック島で真珠生産を始めた真珠工場。

フーコック島の真珠工場

フーコック島の真珠工場では、真珠の養殖・加工や貝細工を行う。また、併設の展示場では真珠等の販売も行う。

真珠を養殖する海

真珠を養殖する海はビーチに沿ったきれいな海。

真珠貝に真珠の核となるビーズを埋め込む

真珠貝に真珠の核となるビーズを埋め込んでいるところ。

貝は、核の回りにコーティングを施し真珠独特の光沢を放つようになる。

材料として使う大きな貝殻

作業場には材料として使う大きな貝殻が床に置かれていた。

貝殻を材料に貝細工を行う

貝殻を材料に貝細工を施しているところ。

貝殻は何百年も前のものと言う。

最南端 アントイ港に行く

フーコック島最南端の漁港アントイを訪れた。ここは特に観光地ではないが、最南端と言うことで、興味があった。

アントイ港は国際港でもあり、船でフーコック島に入国する時は、ここアントイに入国する。

アントイ国際港

漁船の他、ベトナムコーストガード(沿岸警備隊)や漁業監視船などが停泊していた。

ここでケーブルカーが島を渡っているのを見て、急遽行ってみることにした。

ケーブルカーに乗ってホン・トム自然公園に行く

ケーブルカーに乗りたいと、チャーターカーのドライバーに聞いてみたが、彼は予定になかったので、場所を知らない素振りをしていた。その後、ケーブルカーの乗り場がとても遠いことが分り、再度ドライバーに行きたい旨を告げやっと連れて行ってもらった。

途中、旅行代理店に寄って、通常300,000VNDのところ、団体割引の200,000VND(約1,000円)の割引搭乗券を手配してくれた。

ケーブルカーはフーコック島のアントイ駅からホン・トム駅まで約8,000mの長さがあり、世界最長を誇る。最大速度30km/hで、所要時間は約15分。

ホン・トム自然公園ケーブルカー

このケーブルカー、12:13:30まで昼休みで運行が停止する。(なんでぇー?)

ぎりぎりで乗り場にたどり着いたところ、午前の最終の客だった。

ホン・トム自然公園ケーブルカー

海の上をまたぎ、島から島へ渡って行くケーブルカーから見る景色はとてもきれいで、気持ちが良い。

ホン・トム自然公園

ホン・トム島ではまだ工事中の建物も多く、レストランなどは営業していなかった。

ほとんどの客はとんぼ返りで島に残っていない。昼休みに入ったため、ここに暫く滞在。

ホン・トム村漁港

ビーチまで近いので歩いて行くと、小さな漁村があった。

静かな海と漁船が絵になる。

ホン・トム自然公園ケーブルカー

ケーブルカーから眺める景色はとてもきれいで印象的だった。

フーコック収容所

別名ココナツ・プリズンとも呼ばれるこの収容所は、ベトナム戦争当時北ベトナム軍の捕虜などを収容していた。その様子を再現した模型が陳列されている。

フーコック収容所(ココナツ・プリズン)

ベトナム人同士の戦争で南ベトナム軍兵士が北ベトナム軍兵士を拷問する様子を再現した模型。

ヌックナム工場

次に向かったのはヌックナム工場。と言っても発酵タンクがズラーっと並んでいるだけで、後はみやげ物としてヌックナムが売られているだけ。

ヌックナム工場

発酵タンクが並ぶヌックナム工場。

見られるのは、この部分だけ。

ヌックナム工場

お土産用として店にはいろんなヌックナムが陳列され、試飲も出来るようになっている。

この商品は、160,000VND(約800円)だ。

サオ・ビーチ

島の南東部にある白い砂のサオ・ビーチ。レストランや海の家もあり海水浴やマリンスポーツが楽しめる。

白い砂のサオ・ビーチ

遠浅で波の静かなビーチには大人も子供も海水浴を楽しんでいる。

マリンスポーツやボートトリップなども楽しめる。

ホーコックパゴダ

山を背にして海に面したこの寺院は、ホーコックパゴダと呼ばれフーコック島最大の寺院。

ホーコック寺院から海に向かっての眺めは素晴らしい。

黒コショウ農園

最後に訪れたのは、黒コショウの栽培工場。と言ってもコショウの木が並んでいる奥にショップがあり、土産として黒コショウを販売している。

黒コショウの栽培工場

右に見える木々がコショウの木。

奥は店になっており、コショウがお土産用として販売されている。

1日チャーターカーでの島巡りは朝9:00にホテルを出て、17:30に戻る7時間半のツアーだった。

フーコック島のレストラン

ナイトマーケットの海鮮レストランはオススメ

ユーンドンの街のユーンドン川に架かる橋のふもとにナイトマーケットが出ており、海鮮レストランが多数店を出している。

ナイトマーケットの海鮮レストラン

ナイトマーケットには海鮮レストランが通路に軒並み店を出している。

ナイトマーケットの海鮮レストラン

感じの良い店を見つけたので入って見た。

エビ、イカなどの海鮮料理を注文し、ワイン、ビールを飲んで420,000VND(約2,100円)とは安い。

LCCでホーチミンへ戻る

ホーチミンへのフライト

フーコックからホーチミンへは、ベトナム航空、ベトジェットエア、ジェットスターパシフィックなどが1日19便飛んでいる。料金は、900,000~2,000,000VND(4,500~10,000円)。約1時間のフライト。

全フライトの時間と料金を下記リンクにて表示しています。

ベトジェットエアでホーチミンへ戻る

ホーチミンからバスでカントー、チャウドック、ハーティエンを経由してフーコックへ9日間の旅をした後、ホーチミンへ戻る時が来た。

戻りは飛行機を利用。いろいろと比較したが、結局ベトジェットエアが時間的にもコスト的にも最適だった。

ベトジェットエアでホーチミンへ

早朝のフライト、6:35発を予約し、ホーチミンへ戻る。フライト時間は約1時間。

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